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2024年12月
11月29日~12月1日、津市豊が丘の豊が丘集会場で、地域住民が打ち込んできた創作活動の成果などを披露する「豊が丘作品展」が催された。
約2300世帯約6000人が暮らす同地区。豊が丘体育文化振興会=坪井守会長=が主催したもの。本来は毎年開催してきた催しだったが、コロナ禍によってしばらく途絶えていた。5年ぶりの開催となる今回は、シニアクラブ有志を中心に準備を進めてきた。
会場には地元の豊が丘小学校児童から高齢者まで多彩な作品約400点が展示された。水彩画・手芸・写真・帆船模型・いけばななど、出展者の技術や個性を感じる見ごたえ充分の展示を鑑賞しながら、来場者たちは会話に花を咲かせていた。
坪井会長は「コロナ禍を乗り越えてやる意味を感じる。高齢者の力強さも感じた」と語った。
2024年12月12日 PM 5:01
津市社会福祉協議会=石川博之会長=が、同社協久居支部=津市久居東鷹跡町=で、藤田医科大学七栗記念病院=津市大鳥町=の職員約470名から集められた食料品や生活用品を受け取った。
同病院は、令和3年度から、8月と12月の年に2回、同会へ寄付を行っている。SDGsへの取り組みとして、できるところから地域貢献を始めようと、病院に届くお中元とお歳暮を寄付として活用したのがきっかけ。その後、職員の個人宅にある使わないものや、困っている人へ提供したい物品を集め、病院で取りまとめることに発展した。
寄付品には、レトルト食品やお菓子、稲作をしている職員が生産したお米、タオルや洗剤、カイロなどの生活用品が贈られた。同病院を代表し寄付を行った看護部長の松嶋文子さんは、「総務課に寄付の窓口を作って、普段から物品を募っている。お菓子の詰め合わせが入ったサンタクロースのブーツは、この事業に賛同する従業員が、子供たちに少しでも笑顔になってもらいたいと用意した。物価高騰などで困っている全ての家庭に行き渡らせることは難しいけれど、その一助となれば」と話した。
同病院は、津市河芸町影重に本部を置く社会福祉法人里山学院が運営する児童養護施設と乳児院にも、子供向けの食品や衣類を仕分けして寄付している。
「企業の商品やまとめて購入されたものがほとんどで、従業員が普段から集めてくれて、このように多岐にわたる物品を寄付していただくのは他にない。病院に届いたギフト品を従業員で分けることなく、そのまま寄付していただける温かい気持ちを、必要としている世帯に届けたい」と石川会長。寄付品は、市内で子ども食堂を運営する団体や窓口を訪れる困窮世帯へ配られるほか、26日に津市社会福祉協議会が主催する子育て支援事業のクリスマス会でも活用されるという。
2024年12月12日 PM 5:00
津市垂水の公益財団法人石水博物館は、1月19日まで、企画展「津藩校有造館と齋藤拙堂」を開いている。10代津藩主の藤堂高兌が文政3年(1820)に創設した学校である有造館と、3代督学の齋藤拙堂に焦点を当てる。拙堂の子孫である齋藤家からの資料寄贈を記念した展覧会で、有造館を取り上げた初めての企画。
有造館は、印刷技術の高さが評判を呼び、宋代の歴史書『資治通鑑(しじつがん)』294巻を完成させ、出版。中国にも輸出され、この功績等により「天下の文藩」と讃えられた。
「津は何もないと言われますが、日本のみならず中国にまで名を轟かせた学者や書物があったという歴史があります。王道の学問である漢学を中心に、当時ここまで学問文化が花開いた地は他にありません」と、学芸員の桐田貴史さん。
桐田さんによるギャラリートークは、15日、1月11日、19日、各日14時〜。申込不要(当日の入館料は必要)。
また、国立アイヌ民族博物館主催の協働展示「三重から北海道へ─アイヌ文化と出会った人々」が、同館、松阪市の松浦武四郎記念館、鈴鹿市の大黒屋光太夫記念館で開かれている。同館では、北海道の名付け親、松浦武四郎の後援者であった豪商、川喜田石水が残した資料を展示する。1月19日まで。
入館料一般500円、学生300円、中学生以下無料。開館時間は、10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は翌平日)。29日〜1月3日、1月20日〜3月21日は冬期休館。問い合わせは、☎059・227・5677へ。
2024年12月12日 PM 4:48