もしもの備えを呼びかけるスタッフたち

津市森町に本社を置く株式会社綿清商店は、9日に発行した17万部の朝刊折込チラシへ、緊急トイレと特大段ボールの引換券を掲載した。同社は、津市、松阪市、亀山市、伊賀市、志摩市で衣料品店「掘出工房わたせい」を展開しており、緊急トイレ各店約500個(合計5千個)、特大段ボール各店50枚(合計450枚)を同日より配布。9日、久居店には、オープンと同時に引き換えを希望する買い物客の行列ができた。
 非常用の緊急トイレを1年半前から扱ってきたという同社。従業員140名への調査では、実際に使ったことがある人はいなかった。「電気が付かない暗い中では、使用方法すら分からず役に立たなかった」という被災者の体験談から、防災の一環として、普段の日に試しておくことが大切だとし、今回の配布に至った。
 従業員は、引換券を持ってきた買い物客に向けて、「もしもの時をイメージしながら、家に帰ったらすぐに使ってください」と声をかけ、緊急トイレを手渡した。また、昨年同社が開発した布団が入っていた146㎝×112㎝の特大段ボールも、災害時のベッドや防寒、プライバシー保護に役立ててもらおうと希望者に提供した。配布初日、久居店では、380個の緊急トイレと50枚の段ボールが引き換えられた。
 同社の曽我江里子社長は、「コストはかかるけれど、日頃お世話になっている地域の皆様の防災意識向上のため、今後も出来ることをしていきたい」と話した。