快挙を喜ぶ生徒と両校の関係者

 学校法人高田学苑 高田中・高等学校が、名古屋産業大学環境経営研究所と共に取り組んできた緑化木調査の系統的支援と海外展開の成果が、令和6年度気候変動アクション環境大臣表彰を受賞した。
 また、この発展学習としてゼロカーボンスクールの実現を目指した活動を収録した動画が令和6年度環境教育・ESD実践動画100選に認定され、環境大臣から表彰された。これらのダブル受賞を、1月31日、高田高校の生徒4人と梅林久高学苑長、伊藤文貴教諭、濱口高明教諭、名古屋産業大学の伊藤雅一教授が津市役所の前葉市長に報告した。
 同校は令和4年11月、文科省のユネスコスクールに認定され、有志30名の生徒が活動している。リーダーを務める高田高校2年の草深歩夢さんと九鬼希美さんは、「先輩たちが行ってきた植物の光合成能力の調査から発展し、私たちは二酸化炭素濃度を計測してきた。ここまでの成果が国に認められて嬉しい」と喜びを伝えた。放送部に所属する3年の桑名杏珠さん、2年の藤井麗樺さんは、「動画を見て活動を知ってほしい」と笑顔。環境省のYouTubeチャンネルで配信中。
 前葉市長は、「津市地域脱炭素宣言を行ったが、地域全体で取り組む必要がある。受賞を機に、研究をさらに発展させて」と今後の活動にも期待を寄せた。