横断歩道で信号待ちをする。広い道を渡る時の待ち時間は長いので過ぎて行く車を眺める。運転者を眺める。信号待ちの間の私の習慣だ。
 軽自動車に乗っているのは高齢女性が多い。かわいい車には若い女性が乗っている。豪奢な車でゆったりと進むのは中年の女性で、スポーティーな車でビュンと行くのは中年の男性。若い男性は車に拘らないのだろうか。いや、この時間、若い男性は仕事の車に乗っている。
 一家に二台の車が当たり前になった時代。家々の駐車場は三台分だ。住宅街ウォーキングの時にはそこに止まっている車を眺める。大きい車と小さい車が並んでいることが多い。これは子どもがいる家庭だろうと想像する。大きい車は家族で出かける時、小さい車は塾やお稽古事の送迎に。
 高級外車が二台並んでいる家もあった。子育てが終わった高年の夫婦のお宅だろうと想像する。たぶんすごいお金持ちなのだろう。でも、今どき高級車を並べておくのは不用心だと思ってしまう。闇バイトの素人強盗に狙われるかもしれない。
 私は車種を見分けられないし、新車かどうかも分からないけれど、車観察は面白い。大きく高そうな車の持ち主は承認欲求を満たしたい人だろうか、持ち物に拘らない人の車はこんなのだろうかと考える。家の外から見える持ち物は車だけだから。              (舞)