後ろに腕を組んで歩道橋の階段を下りていたら、転げ落ちそうになった。ワイドパンツの左裾を右足で引っかけたのだ。つんのめって二段ほどトントンと下りたところで手すりにつかまり、なんとか持ちこたえた。
 そのまま落ちていたら、頭を打って半身不随になっていたかもしれない。階段転落の死亡者は年間何百人もいるという。骨折する人はそれはもう多いはずで、知り合いの知り合いが階段から落ちて骨折したというのは時々聞く話だ。
 転落しなかったのはラッキーだった。それでこれからのことを考えた。ワイドパンツをはいたなら堂々と外股で歩こう。階段を下りる時は手すりを持とう。普段からバランス能力と反射神経を鍛えよう。
 一番実行できそうな対策は手すりだ。コロナ下に手すりに触れない習慣が付いたが、感染より転落の方が怖い。手は洗えばよい。
 転倒は階段だけではない。つまずいて転びそうになった時に、おっとっとと反射的に身体を戻す力、体勢を立て直すバランス能力が必要だ。
 毎日片足立ちでバランス感覚を鍛えている。ウォーキングもしているし筋肉は使っているつもりだ。とっさに反応する反射神経はどうやって鍛えよう。ネットでいろいろ探してみたら、反射神経を鍛えるゲームもあるようだ。さて、ゲームの効果はいかほどだろう。
       (舞)