懐かしの津の風景

安濃川の美しい水面は今も昔も変わらない(昭和40年頃の撮影)

 安濃川に架かる塔世橋から西を見ると、いつでも美しい水面や緑豊かな河原など、心を癒してくれる風景を眺めることができる。
 写真は昭和40年頃に撮影されたものであるが、その眺めは現在とほとんど変わっていない。
 奥の方に見える橋は、人だけが渡ることのできる御山荘橋、右の大きな建物は三重県立大学附属病院である。
 (写真提供…荒川猛氏。津市大門アーケード内「あのつ画廊」…昭和の津の町なみ写真多数展示中。℡059・228・8188)

                                                             明治時代に安濃川に架けられた美しい木造の橋。橋の南詰めには、旧・三重県農工銀行の蔵が見える。
 現在の橋は1992年に架け替えられたもの。
 架け替え前の旧橋の高欄は津空襲の傷跡を残す津市内では数少ない文化財であり、架け替えに際し一部が移設保存された。
 市の中心部は昭和20年の戦災で焼け野原となり、塔世橋も爆撃で傷ついたが、この蔵だけは今も健在である。
 (写真提供…西川幸司氏。津市大門アーケード内「あのつ画廊」…昭和の津の町なみ写真多数展示中。℡津228・8188)

津観音の仁王門(昭和初期の撮影)

 津観音は江戸時代、二代将軍・徳川秀忠より幕末に至るまでの歴代将軍家、津藩主藤堂家の祈願所として特別の加護を受けていた。
 藤堂高虎公が三代将軍・徳川家光の病気平癒祈願のために寄進したとされるのが津観音仁王門。昭和初期に撮影されたもので、左側には仲見世、右側には洋風建築の津警察署がある。
 また、正面には津市が主催していた活動写真(映画)会や、かき氷の看板も写っている。 
 (写真提供…西川幸司氏。津市大門アーケード内「あのつ画廊」…昭和の津の町なみ写真多数展示中。℡津228・8188)

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