懐かしの津の風景

堂々とした建築物として知られた三重県議会議事堂(昭和初期の撮影)

 旧三重県庁舎の南隣に昭和5年に建てられた、昭和の津、いや、三重を象徴する建物であった。 正面から見ると3階建てであるが、南側からは半地下階が見え、実に貫禄のある4階建てのビルであった。
 昭和39年に三重県庁舎や議会棟が新築されたことから、ここも大改修が行われ、三重県保健衛生センターとなった。
 1階に保健所が設けられたので、ここを訪れたことのある津市民も多いではないだろうか。  
 (津市大門アーケード内「あのつ画廊」…昭和の津の町なみ写真多数展示中。℡059・228・8188)

 昭和初期に旧百五銀行本店の屋上から南方向を撮影したもの。左下の岩田橋から右にかけて伊予町の町並みが続いている。谷蓄音機商會の看板も見える。写真中央の小さな建物は交番、右隣は後藤紙店である。また、左上の大きな工場は東洋紡績津工場であるが、現在ここには津球場や体育館が建てられている。
 (協力=高田靖之・津市大門「あのつ画廊」…昭和の津の町なみ写真多数展示中。℡津228・8188)

三重県師範学校(昭和初期頃の撮影)

 現在の津市役所の玄関のあたりに、かつて三重県師範学校があった。校舎は昭和6年に新築されたが、この写真は、おそらく、その少し後に撮影されたものと思われ、津城の内堀も写っている。
 校門の右にある松の木の一部は今も残っており、やや斜めになった特徴ある枝ぶりを覚えている読者も多いのではないだろうか。(協力=高田靖之・津市大門「あのつ画廊」…昭和の津の町なみ写真多数展示中。℡津228・8188)

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