津の湯めぐり体験記

旬の素材を生かした会席料理

清少納言ゆかりの名湯が楽しめる浴場

 先月下旬、津市榊原町の名湯・榊原温泉にある旅館「清少納言」を訪れた。  榊原温泉は、奈良時代、伊勢参りの前に身体を清める湯ごりの地として利用されていた。また清少納言の枕草子では「湯はななくりの湯……」と当時の呼び名で詠まれて賞賛され、現在でも、肌がつるつる、スベスベになる「美肌の湯」として知られている。
 私は子供の頃、この温泉を旅行したことがあるが、入浴するのはそれ以来で数十年ぶり。周囲の女性達の間でも美肌の湯として評判だったので、楽しみにしていた。
 泉質はアルカリ性単純温泉で、無色透明。肌触りが柔らかく、半身浴をしていると体がじんわりと温まってきた。額や鼻の頭が汗ばんでくるぐらいが程良い入浴時間とのことなので、数分ごとに洗い場に行き、ぬるま湯のシャワーを浴びて休憩すると、肩のコリがほぐれてリラックスできた。
 湯上りは肌がスベスベでさらっとした触り心地になり、血行が良くなったおかげか体の温まりが長時間持続して、美容や健康への効果を実感した。
 この日帰り温泉は、中伊勢温泉郷観光推進協議会の共通入浴手形=税別2000円=でも利用できる。
 また同館では、定番人気のロブスターや、ビーフシチュー、旬の食材を使った各種会席や鍋も楽しめる。
 さらに、同館のすぐ近くにあり、砂砂風呂などで人気のサンドセラピー「砂羽」とコラボしたプランなど、幅広い世代のニーズに合わせた滞在プランを揃えている。
 同館周辺には、射山神社をはじめ歴史・文化的な名所があり、春から夏にかけては、田んぼアートや蛍の鑑賞などが楽しめるので、日帰り入浴や宿泊の際に周辺を散策するのもおすすめ。
 川嶋勝彦支配人(70)は「お電話でお問い合わせ頂ければ、具体的な希望に応じたプランをご用意させて頂きます」と話している。
 問い合わせは☎059・252・0048へ。 
  (本紙・小林真里子)

大浴場と露天風呂もある日帰り温泉「しらさぎ苑」

 今月18日の昼過ぎ、津市白山町佐田にある源泉『猪の倉温泉』の日帰り温泉「しらさぎ苑」を訪れた。
 同温泉は、以前は財団法人と第3セクターによって運営されていたが、平成17年に民営化した。顧客目線の温かいおもてなしや、地域資源を生かした地域密着型の経営で、幅広い世代から人気を集めている。 
 源泉は、アルカリ性単純温泉。〝天然の保湿成分〟と呼ばれるメタケイ酸を含む湯は、「美肌の湯」と言われ、とろみがあって、なめらかな肌触り。アトピーの子供が入浴によってかゆみが治まり、夜ぐっすり眠れたなど好評だそう。
 「しらさぎ苑」は中伊勢温泉郷観光推進協議会の加盟8施設の共通入浴手形=税別2千円=で利用できる。平日とあって、館内は常連らしきお年寄りで賑わっていた。大浴場と露天風呂もあり、青山高原の四季折々の風景を楽しめる。
 事前に同温泉の岡田泰典社長から、休憩し水分補給しながら短時間の入浴を繰り返すのがお勧めと聞いていたが、景色を眺めたり考え事をしながら浸かっているのが心地良く、つい長湯をしてしまった…。入浴後に頬を触るとしっとりして手に吸いつくようで、美肌の湯の効果を実感できた。

ブッセなどブルーベリーを使った商品

 また同温泉では、観光農園で栽培しているブルーベリーを使ったブッセや酢、源泉を配合した化粧水などのオリジナル商品を販売。さらにジビエ料理や、豊かな自然のなかでのノルディックウォーキング・グラウンドゴルフといったアクティビティを用意している。美しい桜並木もあり、今年は4月7日前後に見頃を迎える見込みだそう。
 岡田社長は「お客さんに元気になって帰って、また来たいと思ってもらえるアットホームな温泉でありたい」と話している。
 問い合わせは☎059・262・4126へ。
   (本紙・小林真里子)

共通入浴手形で入浴できるガーデン風呂

 地域活性化や観光推進などを目指して昨年発足した『中伊勢温泉郷観光推進協議会』に加盟する津市・名張市・伊賀市にある全8カ所の温泉宿を紹介するコーナー(不定期連載)。全加盟宿の日帰り温泉が利用できる共通入浴手形を使い、津市内5ケ所の名湯を巡る(担当=本紙・小林真里子)。
  初回は、津市半田にある地底の楽園 磨洞温泉「涼風荘」。
 同手形で入れる「ガーデン風呂」は温室内にあり、豊かな緑を眺めながら寛げる。
 源泉は「白山温泉」と「新美里温泉 長寿の湯」で、いずれもアルカリ性単純温泉。
 肌の手触りが保湿クリームを塗ったようにつるつるになり、体の芯から温まって心身の疲れが癒された。
 また館内には、地元の特産品の磨き砂を採取するために掘られた洞窟を利用した宴会場や、お食事処「半田村」があり、三重の山海の幸をふんだんに使った会席や定食などを楽しめる。 代表取締役の伊藤真司さん(47)は「アットホームで田舎に帰ってきたような自然なおもてなしができれば。共通入浴手形を持って、広域のプチ旅行を楽しんでほしい」と話している。
 同館への問い合わせは☎津228・8413へ。

山海の幸が味わえる洞窟宴会場

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