筆ちどり

 津市役所に立ち寄った際、時間があると2階のとある課に立ち寄る。その課の名前は収税課だ。
 この課は名前の通り、健全な市政運営の原資となる市税の徴収を司る部署。はっきり言ってしまえば憎まれ役に他ならない。市役所広しと言えど市民から、全くと言って良い程、感謝されることのない珍しい部署だ。
 しかし、ここ数年の同課は着実な成果を出しており、市民間の税負担の公平性を守るために、滞納者の財産調査を実施。差し押さえも積極的に行っている。この不景気にあって下降傾向だった市税の収納率を着実に回復させているのは彼らの日々の尽力に他ならない。
 当然、なけなしの財産を守ろうとする滞納者側も必死だ。職員が窓口に納付相談に来た滞納者に罵声や恨みつらみの言葉を浴びせられることは日常茶飯事。逆に同情を禁じ得ないほどの境遇にある滞納者もいるが、例えどんな相手であろうが必ず平等に扱わなければいけない。
 一昨年から課内に設置した市税の徴収困難案件を専門に扱う特別滞納整理推進室も確実な成果を上げており、保育料・国民健康保険料・介護保険料等の困難案件も担当課から移管を受けている。更に同室が各課に徴収ノウハウを伝えることで市が抱える債務全体の収納率がアップしていることは特筆に値する。
 その一方で、今まで以上に成果を上げようとすると、必ず直面するのが人員数の問題。マンパワーが物をいう業務だけに課や個人の努力や創意工夫だけでは限界が見えるのも当然だ。
 津市は職員2500人体制を進めているが、はっきりと人的資源の投入が数字という成果に現れるこういう部署にこそ職員を重点的に配置していくべきであろう。
 市税をどう使うかを考えるのも大切だが、どう集めるかを考えるのは、ある意味それ以上に大切な問題。津市の本腰を入れた組織改革に期待したい。   (麻生純矢)

 新しい年のスタートである。巳年は1929年の世界大恐慌、53年のバカヤロー解散、65年の戦後初の赤字国債発行や01年の東京ディズニーランド開園など、時代を象徴する転機の年が多い。また有名な格言の一部に「辰巳天井」というのがある。辰年もしくは巳年は株価が天井になるという。
 確かに00年の辰年は98年からの「ITバブル」の天井をつけ、88年は翌年(巳年)の「バブル経済」の頂上に向けて年間で40%近く株価が上昇。76年も年間で13%近く株価が上昇し、景気が拡大した。格言通り、今年こそ景気が良くなるよう願いたいものだ。
 さて、私達のまち、県都津市である。前葉市長は私の高校時代の2級先輩。その前葉市長の大学の後輩が鈴木知事。お二人には仕事を通じて話を聞く機会も多いのだが、私の見る限りは息も合っているようだし、実際、企業誘致など経済政策で成果も上げておられるだけに期待も高まる。
 景気が良くなるには消費マインドの高まりが必要だ。ようは「昨日より今日、今日よりも明日は良くなる」と思えれば消費意欲は高まる。今年こそ、県民・市民が、そう実感できる年にして頂きたい。  (森 昌哉)

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