地域

7月より津市全域へと対象が広がった『空き家情報バンク制度』だが、登録物件の増加が課題となっている。使える空き家の利活用は、深刻化していく「空き家問題」において、有効な一手であるため、更なる制度の利活用促進が求められている。先行して制度を運用してきた美杉町でのみ行っている農地取得の下限緩和の対象範囲拡大など、空き家購入希望者のニーズに先んじた検討課題もある。

 

津市の「空き家情報バンク制度」は、平成21年に市内でも特に過疎化が進む美杉地域を対象にスタート。この制度では売買や賃貸を希望する空き家を、ホームページなどで全国の田舎暮らし希望者に紹介し、マッチングを行っている。取引きを行う際は、持ち主と希望者間の直接交渉だけでなく、制度に協力している公益社団法人「三重県宅地建物取引業協会」が両者の仲立ちをし、より円滑に取引できる間接交渉という形もとれる。現在まで賃貸を含めた48件(売買44件)が成立済。
空き家の増加は全国的な問題で、津市でも一昨年の「空き家対策特別措置法」に合わせ、「津市空家管理台帳」を整備している。外観調査によって市内の3924戸の空き家の登録を実施。今後、更なる増加は確実で、使える空き家の利活用は有効な対処法の一つとなる。そこで、津市は今年7月に三重県宅地建物取引業協会に加え、公益社団法人「全日本不動産協会三重県本部」と協定を結び、空き家情報バンクの対象を津市全域まで拡大した。
それから2カ月以上が経過したが、空き家の利用希望者の制度の利用登録もあり、空き家の持ち主からも問い合わせも寄せられているが、登録はまだ2件(10月2日現在)で更なる物件の充実が課題となっている。
空き家の情報登録を行う場合は、持ち主が津市役所の都市政策課に行き事前相談を行うか、ホームページ上にアップされている必要書類を記入した上で同課まで郵送が必要。その後、所有権の確認や現地調査など行い、登録可能か市が判断し、条件をクリアした物件が登録を行える。
また今後、制度をより魅力的なものにするために、検討すべき課題もある。美杉町で空き家情報バンクを先行的に運用する中で、移住希望者の多くが農業に興味を持っており、家庭菜園ができる程度の農地を空き家と共に求めていることが分かった。農地法では都府県の農地に50アールという取得の下限が設けられているが、農業委員会が認めた場合に限り地域の事情に合わせた下限を設定できる。そこで、平成27年に美杉町で空き家を取得する場合に限って下限を1アールに引き下げている。現状では美杉町だけだが今後、制度の利用を促進する上で、希望者のニーズに先んじて、対象地域を広げる検討をすべきだ。特に農地集約に向かない中山間地域では、農地の荒廃を防ぎつつ、新規営農者を獲得するという意味でも一石二鳥の施策となり得る。
津市は海山川と多彩な自然環境があるだけでなく、名古屋も通勤圏内と移住者の多様なニーズに対応できるポテンシャルを秘めている。空き家や空き家になりそうな家の所有者にとっても、それら物件をどうしていくのかを考える上で、この制度は選択肢として重要なものとなるだろう。
空き家情報バンクへの問い合わせは津市都市政策課☎059・229・3290へ。

清掃に取り組む会員たち

清掃に取り組む会員たち

9月23日、津市丸之内の津お城公園で、津ライオンズクラブ=池田慎弥会長、以下LC=が清掃活動を行った。
同LCの環境保全委員=末広雅洋委員長=が企画。翌日は市民清掃デーで会員たちが自らの住む地域で清掃に参加するため、その前日に実施した。
冒頭、池田会長は「清掃で地域の住民にも綺麗になったと喜んで頂けたらと思う」と挨拶。早朝にも関わらず、駆け付けた会員たちは、平成5年に同LCが寄贈したあじさいロード周辺の落ち葉を拾うなど熱心に清掃した。

7日・8日10時~15時、津まつりフェニックス会場(練受所東)で、中心市街地等の情報掲載誌「Loupe(ルーペ)」を販売する。
中心市街地活性化を目的に津市、津商工会議所などを株主に設立した「㈱まちづくり津夢時風」が、若者が中心市街地にくるきっかけづくりや、情報発信を目的に作成。三重大学の学生が中心の津学生情報室が編集、記事、写真、デザインを担当。
第4号では中心市街地の「神楽洞夢」と「村田紙店」、更に郊外の「下津醤油」、「赤塚植物園」といった施設や店舗を紹介。その他、寺ヨガのレポートや、市内飲食店や歴史的なスポットなど津の魅力が満載。
A5版44頁。税込200円。まつり当日以外は、津商工会議所、津なぎさまち、別所書店などで販売。問い合わせは☎津228・9141。

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