地域

  津市白山町二本木、和知野地区の赤松進さん(70)が、このほど道路に面した自宅敷地内に自費で顕彰碑「聖武天皇『和遅野遊猟の地』」を建立、「立派な碑やなぁ」とご近所さんたちの眼を引いている。
 赤松さんは兵庫県芦屋市に住んでいたが、大の山好きが高じて体力があるうちに多くの山を登りたいと60歳で退職。1000m級の好みの山まで近く、自然豊かな白山に拠点を設け、最初の5年は週末だけ、その後は週の大半を白山で過ごし遂に3年前に完全移住。そして出会ったのが地元の豊な歴史。体力が衰えてもできるもう一つの新しい趣味を見つけ、縁あって『一志町歴史語り部の会』=吉村武司会長=に加入。
 特に興味を持ったのが、『日本書紀』の続編である『続日本紀』に記された聖武天皇が騎馬400頭、随員1000人を超える大軍団で天平12年(740)10月29日から約2か月に及んだ行幸「聖武東漸」。この間、11月2日から10日間も河口頓宮(白山町川口)に留まり同月4日には「和遅野で遊猟」したと書かれている。
 この遊猟とは鷹狩りのこと。皇帝のみが行える最も勇壮な遊びとして、当時、中国から伝わっていたことが知られるが、実は前日、8月末に九州で勃発した藤原広嗣の乱を鎮圧、広嗣を処刑したとの吉報が届いており、天皇の威を示す祝勝の記念すべき鷹狩りであったと推測されている。
 その鷹狩りの地が自分が移り住んだ和知野。かつて地区内にそのことを示す顕彰碑があったことを郷土誌で知った赤松さん。地区住民の一人として、古代史の謎の一つとされる「聖武東漸」ゆかりの地であることを永く伝えたいと碑の再建を思い立ったという。
 顕彰碑は御影石製。高さ約2m、横幅約1・2m、台座を入れると高さ2・5m弱の堂々たるもの。聖武天皇「和遅野遊猟の地」と表題を大書した下に、誰でもわかるようにと現代文で行幸の内容や、この地との関わり、国家鎮護のため東大寺大仏建立や各地での国分寺整備などを行った聖武天皇の事跡を説明。
 また別枠で『続日本紀』の白山町における関係記述の略記と、『万葉集』に所載されている随行員(内舎人)大伴家持が詠んだ和歌「河口の野辺に慮りて夜の経れば妹が手本し思ほゆるかも」も刻んだ。
 津市観光協会が昨年10月に主催した第2回津ふるさと学検定で見事上級に合格した赤松さん。「津市は知れば知るほど素晴らしい歴史・文化があるところ。白山・一志を始め地元の歴史をもっと勉強して伝えていきたい」と話している。問い合わせ℡059・261・5018へ。

新年の挨拶に登壇する岡本会頭と副会頭ら(津センターパレスにて)

 7日、津市大門の津市センターパレスホールで津商工会議所主催の『平成26年・第28回年賀会』が開かれ、地元政財界から約450名が出席した。
 今年も冒頭を飾ったのは津商工会議所元気玉太鼓による威勢の良い演奏。その後、昨年11月に就任したばかりの岡本直之会頭が「昨年は政治的にも、経済的にも、社会的にも久方ぶりに明るい兆しが見えた一年ではなかったかと思う。政権が安定し、長年の懸案であったデフレ解消の目途が立った。そして、社会的には東京五輪が決定。なにより我が三重県では伊勢神宮の式年遷宮の折に予想を遥かに上回る1420万人の方が来られた。新年も1000万に近い方が三重県におみえになることを期待する」と昨年を振り返り、「午年は証券会社がいうには余り株価は良くない。戦後5回あった午年は2勝3敗と余りぱっとしない。しかし不思議なことに午年は景気が拡大する走りの年になっていることが多い。今から60年前の昭和29年の神武景気、その次の昭和41年はいざなぎ景気の走りの年となった。今から12年前も戦後最長と言われる景気拡大の走りだった。昨年の巳年は脱皮して、助走を開始した年。今年は天馬が空を走るが如き年にしたい」と新年の抱負を語った。
 続いて鈴木英敬知事が、「まずは中小企業の皆様に景気回復の実感をして頂くことが大切。そこで三重県としてはこの4月に中小企業小規模企業振興条例を制定し、三重県内の企業規模地域にかかわらず元気になって頂くための挑戦を応援していきたいと思っている。この平成26年は津が三重県の政策のセンター的役割を果たす事業を2つしたいと思っている。一つはこの4月にオープンする三重県総合博物館。津をセンターに三重県民が三重県民としてのアイデンティティを感じて頂ける博物館にしたい。もう一つ、平成26年度中を目標に県総合文化センターの中に、障害者の皆様がそこを起点に成長し、当たり前のように働く姿を県民の方に見て頂けるようなステップアップカフェをオープンさせたい」と報告。
 前葉泰幸市長も「今年は平成時代の中心市街地づくりを進める年にしたい。津センターパレスに中央公民館が来て年間9万人の市民にご利用頂いている。このセンターパレスは昭和60年に建てられたものだが、これに新しい価値をと、造らせて頂いた。おかげさまでセンパレの向かいに岡三証券さんが見事なドームを造られた。百五銀行や三交不動産も動かれている。にぎわっていた昔の姿に戻すというのではなく、今の時代の新しい地域を作っていくというのが市長としての思い」と中心市街地活性化について熱く語った。
 その後、参加者代表による鏡開きで景気づけし、田村宗博津市議会議長の音頭で乾杯。賀詞交歓会ではにぎやかな雰囲気の中で、交流を深めていた。

前回の親子きのこ教室の様子

 『姫マツタケ』で知られる、きのこ研究の専門企業㈱岩出菌学研究所は2月8日土曜9時半~11時まで(受付け9時~)同社敷地内野外=津市末広町1─9号=で、第8回「親子きのこ教室」を開くにあたり参加家族を募集中。雨天の場合は翌日(2月9日)に延期。後援=㈱シエン。
 きのこ栽培を通じて“食育”に役立ててもらうのが目的。毎回定員一杯になる人気企画。今回もシイタケ菌の種駒の植え付けを体験する。講師は同研究所農学博士の原田栄津子さん。
 参加費は1家族税込千円で、帰りに「菌のまわったシイタケの原木」と「ナメコの菌床ブロック」がもらえる。美味しいきのこの生育アドバイスもある。
 募集数は20家族(子供のみの参加は不可)。定員になり次第締め切り。軍手・かなづち・原木が入る大きなビニール袋(ごみ袋2枚程度)を持参のこと。
 申し込みは、電話もしくはFAX、メールinfo@iwade101.comで名前(代表者)・参加人数(大人・子供)・住所・電話番号を明記して送ること。問い合わせ・申し込みは同社℡津228・5786。FAX224・4661(24時間受付)。

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