地域

講演するジャーマンさん

 (公社)津法人会=伊藤歳恭会長=は23日、ホテル津センターパレス5階伊勢の間で第12回通常総会と記念講演会を開いた。令和5年度の収支決算案と役員選出案を承認したほか、同年度事業報告、同6年度の事業計画案、同年度の収支予算案を全会一致で承認した。
 総会後は、ルース・マリー・ジャーマンさん(ジャーマン・インターナショナルCEO)を講師に、『日本人がいつまでも誇りにしたい39のこと』をテーマに記念講演会が行われた。
 ルースさんは、米ノースカロライナ州生まれ・ハワイ州育ち。1988年にリクルートへ入社し、以来36年間日本で暮らす。現在、神奈川県在住。インバウンド戦略専門の㈱ジャーマン・インターナショナル代表取締役社長を務めながら、NHK「日曜討論」をはじめとするテレビ出演など各方面で活躍。愛称はルーシー。
 要旨は次の通り。
 「世界は国際化の時代を迎えている。これは潤う時代へのヒントにもなる。『グローバル化』とは『標準化』(スタンダード)ではない。より多くのお客様に対して魅力的なストーリーを作って情報を発信し、ビジネスチャンスと経済効果をゲットしましょう」と世界の動きを説明。
 また、「新型コロナ感染症の収束後に行ってみたい国の中で日本はトップクラス。特に東京は人気。観光の波が止められない。お客様はもう目の前、空港まで来ている。それをどうやって地元に来てもらうのか、その導線を作る事が重要になる。津市には津城跡、文化、自然、歴史があるので、それを生かしてストーリー化しPRする事が大事。
 日本政府は訪日観光客数が2023年の2500万人から2030年には6000万人に増加すると予想している。観光客が多すぎる『オーバーツーリズム』との指摘もあるが、これは東京や京都、名古屋など有名な観光地に集中するために起こる。どうやって分散させるかが課題。
 また、観光客1人あたりの消費額を増大させる事も必要。私の出身地であるハワイでも1970年代に今の日本の状況と同じ時代があった。人口140万人に対し1000万人以上の観光客が訪れていた。日本人観光客も多かった。結果的にキャパオーバーになり、十分なサービスが提供できずに観光客も地元民も満足していなかった。本来は800万人~900万人が適正な数。そのために一人の観光客にもっと長く、もっとお金を消費してもらうため地元民は日本語を学び、日本語で対応できるように努力した。その後は日本人のリピーターが増加し、ハワイに移住する人も多くなった。
 日本でもホテルの連泊を狙うなど富裕層向けの戦略も考える事が必要になってくる」と日本の観光への考えを話した。
 加えて、外国人観光客への対応として「初来日の観光客、ひらがなが読めるくらいの2~3年の滞在歴がある人、日本語の読み書きができる長期滞在者の各レベルに合わせた接客を意識してほしい。特に尊敬語などは伝わりにくいのでシンプルな日本語を使えば大きなビジネスチャンスにつながる」とアドバイスした。
 さらに、英会話に苦手意識を持つ日本人に対しては「日本人の英語の発音はきれいで分かりやすい。英語が通じないことはネイティブでもよくあること。第二言語で英語を話す仲間は世界のマジョリティー(多数派)。英語は正しさよりも言い方と発音が大事。日本人の持つ洞察力と察知力を信じ、自分の設定した英会話のバーを下げて自分の英語を可愛がって下さい。だれもがパーフェクトな英語を期待していない。むしろ話しのコンテンツに興味があることを念頭に今回は次回に向けての練習であるという思いで頑張って。
 また、日本人はかっこいいと世界中の人が思っていることを自覚してほしい(日本人の考え方とアイデアを聞きたい)。頑張ってしゃべって相手の反応を持って下さい。外国人から見る日本の魅力を理解し、自信を持ってグローバル化へチャレンして。また、コミュニケーション力を向上させてビジネスチャンスと経済効果をゲットしましょう」と参加者らにエールを送った。

 今月27日まで津市一身田大古曽の「㈱アルファ」の事務所2階大会議室で北岡暉康さん(82)による写真展「自然の息吹─春秋のいぶきを感じて」を開催中。入場無料。
 「関わった人を大切に」という企業理念から、地域の人々とのつながりになれば、と開催している。
 北岡さんは鳥羽市出身で津市在住。出展作品は約40年にわたり撮影してきた津市近郊の風景写真を中心に23点。雪の降り積もった安濃中央総合公園の風景や、美杉町や奈良県境にかけての山々といった空気が澄んでいる秋冬ならではの美しい景色を見事に捉えている。先月は春夏の風景写真を展示し、好評だった。
 北岡さんは「その瞬間だけで、二度と同じものを撮影できないのが写真の魅力」と語っており、温暖化など気候の変動で同じ風景を見られない場所も多いという。
 入場時間は平日のみ8時~12時、13時~17時(12時~13時は昼休み)。

光るきのこヤコウタケについて話す多田所長

 ㈱岩出菌学研究所(津市末広町1の9。池田豊代表取締役)が、5月18日㈯、きのこへの関心を高めてもらおうと、「光るきのこ!ワークショップ」を開催した。
 光るきのこ、ヤコウタケは、小笠原諸島、伊豆大島の八丈島に自生し、降水量の多い5月頃に緑色に発光することで知られる。当日は三重県内および愛知県、大阪府から16組(31名)の親子が参加した。
 岩出菌学研究所の所長で農学博士の多田有人さんが日本国内の光るきのこの紹介や特徴、きのこ自体の生体について他の光る生物との色の違いを解説した後、乾燥したウミホタルを水で濡らして潰すことにより青く光る実験も披露し、参加者らは光の美しさに驚いていた。
 参加親子は、「夏休みの自由研究に応用します」などと話し、興味を示していた。 

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