地域

生徒たちの前で働く心得を語る伊藤さん

 2月5日、津市東古河町の津市立西橋内中学校で津ライオンズクラブ=菊山祐介会長、以下津LC=が、恒例の職業人講話を行った。
 生徒たちの職業意識を育むキャリア教育に協力するため、各分野のプロとして活躍する津LCの会員たちが講師を務め、それぞれの特色あふれる講話を行っている。
 今年の顔ぶれは、藤谷文彦さん=藤谷建設=、有川勝俊さん=三重水熱工業=、橋爪俊裕さん=とよさと動物病院=、杉田真一杉新衣装店=、伊藤貴夫さん=平治煎餅=、酒井正樹さん=岡三証券=の6名。参加した1年生94名は、自分の興味がある分野の講師の講話を聞いた。
 同校の卒業生でもある伊藤さんは、生徒たちに「一生懸命仕事をして、お客さんからありがとうと行ってもらえることを大切にしている」と自らが働く原動力を伝えた。更に100年以上の歴史を持つ自社では、常に新商品の開発などを続けていることを紹介し、「失敗なくして成功はない。失敗を恐れて何もしないと必ず後悔する」と熱弁。老舗を支えるチャレンジ精神を示した。
 他の教室でも、講師たちは自らの仕事や業界について紹介し、生徒たちは社会に出て働く心構えを学んでいた。

展示された「平次郎解剖図」の写し

1月23日~2月2日、津市久居東鷹跡町の久居ふるさと文学館で、第3回橘南谿展が開かれた。
 久居藩士の家に生まれた南谿(1753~1805)は、京都に出て医師として活躍する一方、全国各地を巡った経験を記した「西遊記」「東遊記」は同時代の人に広く読まれるベストセラーとなるなど、多彩な才能を発揮した人物。
 今展では、血が〝穢れ〟として忌み嫌われていた当時の日本で初めて医師自らが執刀し、罪人を解剖、内臓や筋肉などの様子など得られた情報を詳細にまとめた絵巻「平次郎解剖図」の県内で新たに発見された写しを展示。
 現代医学にも通ずる正確な人体の情報が記されている平次郎解剖は、いくつも写しがつくられ、医師たちによって活用されていたとみられる。展示品もその一つ。
 会場には、名越正直さんがまとめた南谿の生い立ちや功績、著書などについてもわかりやすい解説文が展示され、来場者は郷土の偉人について知識を深めていた。また、1月26日には南谿座像が公開された。
 今展を企画した久居ふるさと郷土会代表の今井博さんは「とにかく凄い人なので知ってほしい。今回展示した絵巻も以前の展示をきっかけに見つかったので、家に何か南谿に関係のありそうなものがある方は教えて頂けたら」と呼びかけた。

交通DX座談会の様子

 1月30日、桑名市長島町の長島総合自動車学校で損害保険ジャパン三重支店=津市栄町=は「SОМPОパークみえ@桑名」を開催した。
 高齢化社会と人口減少が進む中、より安心して安全に移動できるようになるため、運転寿命の延伸と既存の公共交通機関の自動運転などの先進技術で革新する交通DXの併存をめざす同社の取り組みの一環として、三重県内で初開催された。
 会場には運転寿命を延ばすため、安全運転に必要な認知機能や運転技能を測定し、トレーニングできるシミュレーターなどのブースが設置されたり、令和元年より実証実験を行っている桑名市の協力を受け、自動運転バスの試乗なども行われた。
 交通DX座談会では、同支店の神村晋介支店長をファシリテーターにアイサンテクノロジー㈱などの企業や桑名市など自治体の関係者が自動運転導入などの先進事例を紹介した。
 今後、県内各地で同様の催しが開かれる予定。

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