地域

 ラテン音楽を愛してやまない津のボーカルユニット・シエンプレが『楽
器の日(日本楽器協会制定)』の6月6日火曜13時30分から県文化会館小
ホールで津城復元応援の第8回コンサート「津久満の月」を開く。
 シエンプレは、学生時代からラテン・ヴォーカル&ギターとして活動し
てきた林敬天さん、ヴォーカル&キーボードの藤堂千秋さん、パーカッションの森和広さんで結成し、今年で10年目のグループ。
 林さんはかつてだいたて商店街の一員として街づくりに熱い情熱を注いできた人で、津城復元の会・西田久光会長の長年の友人。藤堂さんは名張藤堂隼人家に嫁いだ人。
 また森さんは藤堂家の家紋「蔦」を経営する鰻料理店の屋号「つたや」とした元家臣筋の人…それぞれの立場で津城復元への想いがあり、演奏会の益金寄贈や会場募金など草の根の立場で復元運動を応援している。
 実は昨年9月の第7回演奏会の席上、これをもって活動の区切りとすると発表した。ところが本紙の告知記事に日付の校正ミスがあり、後に訂正したものの、長年のファンの間に混乱が生じ、演奏会に参加しぞこねた人が少なからずいたことが判明。今回の第8回開催へと舵を切り直すことに繋がった。
 いわば本紙の怪我の功名と言えなくもないが、今回はゲストグループな
しでシエンプレ単独。休 憩を挟んだ2部構成で、 今回の演奏会の表題にもなっているフォルクローレの大御所・ユパンキ作の「トゥクマンの月」を始めシエンプレ十八番の「ベサメムーチョ」「その名はフジヤマ」「黒い天使」など、アンコールも含め全21曲を予定。林さんは「これだけの曲数を歌うのは、57年間の音楽人生で初めての経験になります」と話す。まさに集大成のステージ。
 入場は1000円(電話予約制、会場受付で清算)。売り上げの一部は津城復元の資金として津 城復元の会を通じて津市財政課に寄付。ちなみに寄附金は現在6400万円超。
 予約・問い合わせは林敬天さん、☎059・227・5823へ。

 

津商工会議所・社会文化部会(杉田真一部会長)は3月23日、名古屋市中区の「大須商店街」を視察した。
 全国的に昔ながらの商店街は衰退の一途をたどり、シャッター街と化している。津市内の商店街もかつての賑わいを取り戻すべく様々なアイデアや企画を実施しているものの効果は限定的。同部会は中心市街地活性化のヒントを得ようと毎年、全国の商店街などを視察している。
 大須商店街は、大正元年に誕生した長い歴史を持つ。劇場、演芸場、映画館などが数多く作られ、名古屋市随一の歓楽街に成長したが、都市計画により名古屋駅前や栄地区と分断されたことなどが影響し、昭和30年代から大きく衰退した。
 しかし、昭和50年代になると家電販売店やパソコンショップが入ったアメ横ビルの開業を契機に電気街として発展。徐々に賑わいを取り戻した。
 当日は、同商店街の役員から「現在は、大須観音をはじめとしや寺社仏閣とそれぞれに特徴を持つ8商店街で構成。各商店街連盟に加盟する約420店舗をはじめ、周辺を含む約1300店舗が軒を連ね、グルメ、食べ歩き、サブカルチャー、ファッション、中古パソコンなど『マニアが集う街』として若者から高齢者までが足を運ぶようになった。
 また、『大須大通町人祭』や『大須夏祭り』など様々なイベントを企画し報道で取り上げてもらうなど、戦略的PRで認知度を上げている」などの説明を受け、その後は実際に商店街を歩いて、フィードバックできる要素を収集した。

歌う松本さん

3月11日、一志町の一志農村環境改善センターで、令和4年度津市人権講演会でシンガーソングライターの松本隆博さんが「家族の絆・親子の絆」をテーマに講演ライブを行った。

 松本さんは人気お笑い芸人の松本人志さんの実兄。家族の絆や感謝を伝えることをテーマにした講演ライブを現在年間平均200回のペースで行っており、通算2200回を達成。松本さんの母が津市出身で、子供のころから何度も訪れているなど縁が深い。

 ギターを手に表れた松本さんは、少年時代に起った様々な話を振り返りながら、裕福ではない日々の暮らしの中でも子供たちを楽しませるため、日の丸弁当のごはんの中に缶詰と缶切りをうめた弁当をつくるなど、様々な工夫を凝らしてくれた母親への感謝や、家族への思いを語った。「自分が世間の世知辛い風に吹かれて初めて母親が弁当を作ってくれたり、親父が月謝を稼いでくれて学校に活かしてくれたことを当たり前に思っていたけど当たり前のことはないもない」と 昔、母親がつくった鶏肉のすきやきのことを歌にした「すきやき」などの会場に観客は感動していた。

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