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津市森町に本社を置く株式会社綿清商店は、9日に発行した17万部の朝刊折込チラシへ、緊急トイレと特大段ボールの引換券を掲載した。同社は、津市、松阪市、亀山市、伊賀市、志摩市で衣料品店「掘出工房わたせい」を展開しており、緊急トイレ各店約500個(合計5千個)、特大段ボール各店50枚(合計450枚)を同日より配布。9日、久居店には、オープンと同時に引き換えを希望する買い物客の行列ができた。
非常用の緊急トイレを1年半前から扱ってきたという同社。従業員140名への調査では、実際に使ったことがある人はいなかった。「電気が付かない暗い中では、使用方法すら分からず役に立たなかった」という被災者の体験談から、防災の一環として、普段の日に試しておくことが大切だとし、今回の配布に至った。
従業員は、引換券を持ってきた買い物客に向けて、「もしもの時をイメージしながら、家に帰ったらすぐに使ってください」と声をかけ、緊急トイレを手渡した。また、昨年同社が開発した布団が入っていた146㎝×112㎝の特大段ボールも、災害時のベッドや防寒、プライバシー保護に役立ててもらおうと希望者に提供した。配布初日、久居店では、380個の緊急トイレと50枚の段ボールが引き換えられた。
同社の曽我江里子社長は、「コストはかかるけれど、日頃お世話になっている地域の皆様の防災意識向上のため、今後も出来ることをしていきたい」と話した。
2025年1月29日 AM 11:44
JA津安芸=水谷隆組合長=が今冬より手掛けているブランド野菜「高虎ねぎ」が好評だ。
津藩祖・藤堂高虎の名前を冠するこのネギの主な特徴は①高虎の有名なエピソードである出世の白餅からアイデアを得たもち米のぬかの有機質肥料を使用②身長190㎝の高虎にちなみ白い部分の長さが32㎝以上。最高ランクの秀品の中でも1~2%ほどしかないほど厳しい基準をクリアしたものだけを「高虎ねぎ」として出荷している。強い甘味が特徴で食卓の主役を担える魅力を秘めている。昨年12月より出荷が行われ、市内一部スーパーで通常のネギの1・5倍以上の価格で販売されているが、毎回売り切れる好評ぶり。2月初旬まで出荷される予定。
昨夏の猛暑でねぎの生育が悪かったことや、一般的なねぎよりも高く土寄せをしなければならないことなど栽培の難しさが理由で、今シーズンは収量が限られたが、今年は得られた経験を活かし、収量アップにも努めていく。郷土の偉人の名を冠する新たな津市の名物として今後の成長が楽しみで、高付加価値の農産物による農家の収入増や新たな生産者の参入など、農業振興に繋がることも期待される。
2025年1月29日 AM 11:29
2月2日㈰13時30分~15時、津センターパレス2階ホールで、ときめき高虎会が主催する歴史講演会「津藩の郷中法令と農政」が開かれる。
講師は元三重県史編さん事務局職員で認証アーキビストの藤谷彰さん。令和6年度は藤谷さんによる4回の連続講座で今講演会が第4回。
津藩藤堂家は江戸時代を通じて多くの法令を発布したが、伊勢と伊賀国では法令の発布の状況に違いがみられる。そこには地域の特性を優先した支配形態が垣間見える。
講演会では、津藩郷中法令や年貢・土地政策の分析を通じて、津藩の伊勢・伊賀国おける農政を検討していく。
事前申し込み不要。参加費は一般600円。
問い合わせは赤塚さん☎090・7313・0182へ。
2025年1月29日 AM 11:25