健康だいすき

 暦の上では夏になりましたが、未だに朝晩は少し寒く感じるときがあります。津市周辺の患者さんに聞くと、朝晩はストーブを炊いたり、冬服を時々着るなどの話が出てきます。
 例年では考えられない気温の変化により、お身体が冷えて、手足や関節の痛みや、足首の冷えなどの症状を訴える方が増えています。原因は気温だけでなく、今年の運気が土運大過の影響下にあるためと考えられます。
 土運大過の年には脾胃が強まり、食い意地が張って食べ過ぎ胃に熱を持ち胃もたれします。さらに脾胃が強くなると腎が押さえつけられ、腎虚の症状が表れます。
 例えば、耳鳴り、聴力の低下、脱毛、めまい、白髪進行、歯のぐらつき、足腰の弱り、尿が近い、関節痛、肩こり、腰痛、背筋痛、物忘れ、脱力感、不安感、不眠、喉の渇き、免疫力低下、手の平・足の裏のほてり、足の浮腫み、足のしびれ、生理不順、不妊、流産、永久歯が生えない、若白髪、精力減退です。
 腎虚は老化現象の表れだからと諦めずに、良く歩いて足腰を鍛えるとか、腎を助ける漢方薬を飲んだり腎を助ける食品を食べましょう。腎を助ける食品は、ドジョウ、クルミ、銀杏、シナモン、黒豆、黒ゴマ、クコの実、キクラゲ、豚肉、スッポン、ウナギなどです。

 先月、人間ドック学会などが作る調査研究小委員会が、健康診断の検査値の新たな基準範囲を発表して、話題になっています。
 この基準範囲は、平成23年に人間ドックを受けた150万人から、重大な既往歴がなく、病院の薬での治療や喫煙をしていない健康な人約1万人を抽出し、検査値から作成されたものです。
 これは、出来れば、化学薬品を飲まずに過ごしたいと思っている多くの患者さんにとっては朗報でしょう。
 例えば、現在は、最高血圧が130以上、最低血圧が85以上だと「血圧が高い」と判断されています。しかし、同委員会の調査では健康な人でも数値にはかなりばらつきがあり、新たな基準範囲では148以上と95以上になっています。
 また総コレステロールは現在、正常値の上限が男女とも199ですが、新たな基準範囲では上限が男性は254、女性は30歳から44歳が238、45歳から64歳が273、65歳から80歳が280とされています。
 私は、検査値の境界ぎりぎりの人であっても、すぐに薬で検査値を下げるより、食事などの生活習慣の改善で健康になる努力をすることをお勧めしたいと思います。
 漢方薬で健康な生活を送れるようにご指導しております。

 どのような食生活が健康な身体づくりに繋がるかについては様々な考え方がありますが、私は、日本人には日本人に合った食事があると思っております。
 伊勢神宮で毎日供えられる神様のお食事は、日本人の伝統的な食事のひな型です。
 昨年行われた式年遷宮の効果で、全国から多くの善男善女がお集まりになっていますが、伊勢神宮がこのように全国的に注目されマスコミもこぞって取り上げたのは初めてではないでしょうか。
 私は喜ばしいことだと考えています。なぜなら日本人が自国の伝統と文化の奥深さに気付くチャンスを頂けたからです。
 和食がユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、国内より外国からの評価の方が高いのではないでしょうか。日本人が日本食を見直し、健康な毎日を送るために生活の中にどんどん取り入れてほしいと願っています。
 保育園児や幼稚園児のお子さんまで花粉症で苦しんでいる姿を見るのは忍びない気がします。お子様から大人まで元気で暮らし、風邪やインフルエンザにもほとんどかからずに健康で、明るく楽しく過ごせる時代が来てほしいと、毎日お話をさせて頂いています。
 最後に、ご飯は胃腸を助ける薬のような働きもありますので、沢山食べてください。

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