健康だいすき

 今年は土運大過という運気です。土運の「土」というのは人間の身体でいうと、すい臓、胃をはじめとする消化器系を指します。
 今年は、胃の調子が悪いと言ってご相談に来る方が非常に多いですね。 胃が悪くなると食欲不振、むかつき、吐き気、消化不良などの症状だけでなく、気力が出なくなり、精神的に落ち込んだり、くよくよしたりすることもあります。
 ほかにも色々と影響が出て、手足に力が入らない、すぐにこける、けがをしやすい、筋肉にトラブルを起こしやすい、肌荒れ、吹き出物やニキビができやすいなどの症状が出る場合があります。
 さらに精神面にも影響して、記憶力・集中力・思考力が低下したり、最終的に鬱っぽくなる可能性もあります。
 今年はとにかく消化器系が弱りやすいので、食事には気を付けて、暴飲暴食は厳に慎しんでください。
 ところで、皆様はお粥の効能をご存知ですか。お粥は食べ物ではありますが、薬以上に胃腸を回復させる素晴らしい効果があります。ノロウィルスで弱ったときや、消化器系が弱ったとき、手術をした後、風邪をひいたときの回復を早めるのにも役立つと思います。
 今年は消化器系が弱りやすいので、お粥をうまく使って治しましょう。

 最近、比較的若い人も心筋梗塞になるケースが出てきました。心筋梗塞を窺わせる症状は、呼吸困難や息切れ 、胸の締め付けられるような痛み、意識を失う、胸の痛みや圧迫感、冷や汗や脂汗 、肩・背中・左手小指の痛み 、メタボリック症候群、高血圧、高脂血症 、心臓周辺の胸の激痛、吐き気、嘔吐、不整脈、歯の痛みなどです。
 このうちいくつかが思い当たる人は、食生活の見直しをお勧めします。また喫煙する人は、ニコチンによる末梢血管の収縮作用があるので特にご注意ください。
 私は食生活の欧米化が過剰な脂肪分の摂取を促し、動脈硬化の進行を早め、心筋梗塞を増加させてきた要因ではないかと考えています。日本人はやはり和食中心の生活に戻るべきではないでしょうか。心筋梗塞だけでなく、色々な生活習慣病が若年層にも広がってきていると思いませんか。
 戦後、まもなくは日本人には胃がんが多く、他の種類のがんは少なかったのですが、現在では肺がんが1位です。胃がんは減ってきていますが、他のがんは増加傾向にあります。
 なお、国立がん研究センターがん対策情報センターのホームページの情報を参考にしました。
 健康で長生きするために食生活を見直してほしいと思います。

 患者さん達から、「今年は花粉症の症状がひどい」と聞いています。花粉の飛散量は昨年の半分以下という予想だったのに、なぜでしょうか。
 喉がざらつく、いがらっぽい、痛いという人が多いので、PM2・5のせいではないかと思います。PM2・5で鼻の粘膜が炎症を起こしているところに花粉症の炎症が重なると、症状がひどくなる可能性があります。 花粉症ではない人にもPM2・5の影響は出ています。昨年11月頃より咳が治りづらい人が多かったのは、PM2・5が原因だと思います。悪化すれば慢性気管支炎、喘息など呼吸器疾患の原因になるでしょう。
 たとえ濃度が低くても目の不快症状が出たり、花粉症やアレルギー性結膜炎が悪化する場合があります。
 外出時の対処法は必ずマスクをして、なるべく早く帰宅することです。
室内では空気清浄機を使うしかないですね。
 あまりに炎症がひどいと肺に熱を持ってしまいますが、漢方薬によって肺の芯熱が取れるため、この炎症が治ります。
 当店でお勧めしている「タウロミン」という漢方薬配合の錠剤があります(税抜2800円)。 お子様でもお飲み頂けて、あまり眠くならないので、花粉症の患者さんに大好評で毎年売れています。

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