街角通信

自慢をするつもりはないが、私の家事は手早い。掃除にしても料理にしても短時間で片付ける。半時間あれば三品四品の皿小鉢をテーブルに並べられる。家事の質についてはこの際言及を避けたいが。
私の子どもの頃の日曜日は家事のお手伝いと決まっていた。今どきそんな小中学生がいるだろうか。母は、「近所の〇〇ちゃんはこんなにちゃんと手伝いをする」と言うのが常で、女の子は学校の勉強より家事での評価の方が重要だった。そんな家庭があっただろうか。お手伝いはしつけだったのか、母が楽をしたかっただけなのか。
その頃、祖母がよく口にした言葉に、「遅いことは猫でもする」というのがあった。「猫の手も借りたい」という言葉もあるのに、「遅いことは猫でもする」とはどういうことかと思いながらも、私はしかたなく従っていた。仲が良いとは言えなかった嫁姑でも、女の子に家事をしつけることでは一致していたらしい。おかげで手早くはなった。
今朝も夫と並んで洗濯物を干していたら、夫が一枚干す間に三枚をきれいに干してしまった。すると、「どうしてそんなに早くする必要があるのか」と言われた。不要不急の暮らしなのに。
私はすかさず言い返した。「遅いことは猫でもする」祖母に教えられたその言葉が、身に沁みついてしまっている。      (舞)

◆絵画に見る万葉の世界~びじゅある万葉集 4月24日㈯~6月20日㈰9時半~17時(入館は16時半まで)、明和町の斎宮歴史博物館にて。観覧料は一般300円、大学生240円、高校生以下無料。☎0596・52・3800へ。
◆第28回企画展・やっぱり石が好き!三重の岩石鉱物 4月24日㈯~8月29日㈰、三重県総合博物館で。様々な岩石の魅力を作発見できる。観覧料が必要。☎059・228・2283へ。

私にとって十二月はケーキの季節だ。クリスマスと言えばケーキ。裏返せば一年に一度ぐらいしかケーキを食べていないということである。
ケーキ屋さんはもとより、コンビニやスーパーマーケットにもケーキが置かれている。 いつでも簡単に買える。それなのにケーキを買って食べないのは、罪悪感が原因だ。生クリームと砂糖は健康と肥満と美容の大敵。気になることが多い。
思えば、好きなものを好きなだけ食べていたのは中学生の頃までだ。その頃はお小遣いも少なくて、ケーキを買うことができなかった。自由にお金が使えるようになった時には、太りすぎを心配するようになった。それから何十年。ケーキもクッキーもチョコレートも罪悪感なしには食べられない。
「もうここまで来たら何食べても良いやんか」と友達が言う。「コロナになるかもしれへんのに食べたいものを食べとかな」言われて私も同意する。私は十分に健康だし、太ったところで誰も見てない私しか気が付かない。我慢する必要などない。 食べたいのはコンビニのスイーツだ。いつも横目で通り過ぎるあのプリンとロールケーキとシュークリームとそれから。スイーツ棚の端から端まで食べてみたい。とりあえず、寝る前に一粒のチョコレートを解禁した。口中に広がる香りと甘さは幸せを運んでくる (舞)

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