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年末、最近の心の栄養だった「陸王」も終了してしまいました。母の介護で真夜中に、点滴の交換や洗濯物干し、アラジンのストーブの灯油を補充したりの毎日。そのお陰でサンタさんのご褒美か、幸運にもかの伝説のアクションスター、ブルース・リー(李小龍 截挙道創始者、香港出身、1940年11月27日生)の師匠であるイップ・マンの半生を深夜放送で垣間見ることができました。イップ・マンは詠春拳の伝承者で達人です。
ブルースは伝説や古い形に拘る従来の武術に疑問を抱き、イップ・マンから学びながら、自らジークンドーへと発展させて行きます。
時の過ぎるのは速いもので、ブルース・リー没後40周年だそうです。まだ私が体大の学生だった頃、先輩の誘いでブルース・リーの「燃えよドラゴン」を初めて梅田の映画館で観て「一体この男は何者か?」と衝撃を受けました。
強さや一瞬で変化する電光石火のようなスピードだけでなく、時折見せるリースマイルや哀しみの表情にも魅了され、「これは凄い」と、インスタントラーメンと米しかない半年間の食生活で15㎏もやせていた貧乏学生の時代でしたが、リーだけは気になって何度も映画館へ足を運び、目に焼き付けに行ったのを今も覚えています。
リーの没後40周年ということで、在宅介護の大変さから一時離れることにします。
私は小学校から大学まで全て主将で、神高時代に私を筋トレ(重量挙)の世界に導き、基本とルールを教えてくれた管瀬先輩がいました。しかし、筋トレを始めた一年後に県記録を突破していた私を、更なる高みへと導いてくれる「師匠」には、陸上時代も筋トレを始めてからも生涯巡り会うことはありませんでした。
ジムではたまに一部のメンバーから「師匠」と呼ばれ今に至るのですが、実は心の師はブルース・リーの存在が大きかったのです。
リーには名言が多い。今日はリーに敬意を表し実践のトレーニングと合わせ語ってみたいと思います。
まずは私自身も一番大切にしている、「Don`t Think Feel」(考えるな。感じろ)と「Be Water」(水になれ)あたりから。
人生では、いま本当はそばにいるべき人がいなかったり、小さな花を見る度、あるいは昔2人で並んで歩いた近くを通るだけで心が痛んだり、失敗や許されることのない後悔ばかりだったり、今も心のどこかで待ち続けている自分が馬鹿に思えたり、施設にアスベストが使われていることや利用者の老人が転倒しても家族に隠ぺいしていたり、平気で2日も3日も連泊させるブラック企業だったり…誰かが言ってた腐ったリンゴも多く観て来ました。人の心の中には喜びと共に苦しみ悲しみも、おう吐しそうなほど溢れています。半年間毎日吐き続けた悲しみもありました。
でもブルース・リーは勝敗さえ忘れ、心を空にしろ、形を取り去り水のように無となれと言っています。(Don`t Think Feel)形式や檻に捕らわれるな、無型(形)を持って型となし無限をもって限界とすると。
私は小学生の時、スーパーマンと呼ばれ、5人でも何人でも追い抜きそうなほど、水のごとく風のごとく、そして子供らしく自然に自由に走っていました(無型)。
しかし、中学に入り、陸マガや専門書を読みあさり、一流選手でもないのに型に拘り、腕振りまで変えてしまったために上半身が立ってしまい、いくら人一倍脚力があっても前へ進まなくなってしまった。
そんな悪夢を見て走っているかのような4年が続き、高1には引退に追い込まれてしまうことがありました(参照=ふるさと新聞に掲載された私の寄稿文「走り続ける力・パートⅢ」)。
本当は自然のまま、自分らしく無型で良かったのです(Be Water)。あのロケット弾のような東京五輪で最も強烈だったヘイズ選手のように。
競技種目は変わったけれど、心を空(無)にすることはあります。試合本番だけでなく、普段のベンチプレスの練習でも2回失敗し、本番同様、絶体絶命に追いこまれた時です。
若いパワーに溢れていた頃は力んでばかりで出来なかったけれど、60才を過ぎ、まだ現役チャンプをやっている今は一度心と体のスイッチを切ります。
もう若くはないし、2度失敗して自分の弱さ、多分スタミナも残っていないであろうことを素直に受け止め感じます(Feel)。
すると真田(幸村)の最期のように自分が傷つき疲れ果てて動けなくなり、石に座りこんでいる姿がいつも見えて来て、「もうこのまま終わって良いのか?」と自身に問いかけます。
(4面に続く)

答えはいつも「NO」です。ジムの会員さんは私が2度失敗しても、3度目には補助も頼まず、あたかも「ドクターX」のように成功することをよく知っています。それだけは真似出来ないとよく言っています。
若い時に比べ筋肉も体重も10㎏ほど落ち、それでもまだ戦うことができ、20代の若者に負けないのは、リーの言う、一度、心も体もスイッチを切り、苦しみも悲しみも全てを無とし、最期の覚悟を以てもう一度、一瞬だけ電光石火のごとく爆発させ命ごと投げ出すからです。
もう若い頃のようにベンチで150㎏×8回×5セットを終了してから155㎏にアップしたり、100㎏がただの棒切れのように感じクイックで40回挙げたり、そんなパワーは今はもうないけれど、60代には60代のトレーニングと、心を空っぽにして一瞬だけパワーを放出する戦い方があります。今の覚悟が若い頃にあったなら、人生で重ねた多くの失敗も少しは違っていたでしょう。
リーは「私は1万種類のキックを1回ずつ練習した人を恐れない。1つのキックを1万回練習した人を恐れる」とも言っています。
体大時代にはスクワット170㎏×10回×100セットのシゴキも経験し、神高時代から挙げ出したバーベルは、もう一万回は楽に超えていると思います。その積み重ねが、リーでも恐れる一瞬のパワーとなり、若者に負けない理由の一つです。
ただ私や「追いこみ女王」のクロスフィットトレーニングのaya(アヤ)のように常に高いレベルで追いこみ過ぎた者には弊害(マイナス)も有ります。
筋トレの筋肉発達の3原則である「ルーの法則」に反するからです。
1・筋肉は使わなければ衰える
2・筋肉は適度に使うと発達する
3・筋肉は使い過ぎると衰えてしまう
この3に引っ掛かるからです。私やayaのように限られた運動ばかりでなく、時にはハイクリーンやスナッチ(クロスフィット。全面性の原則)などを継続して来た者は、体重が増えることもメタボも無関係ですが、ボディビルダーのような大きな筋肉は期待出来ません。良く言えば少しずつブルース・リーに近づいて行っていると言えます。
ブルース・リー自身も「日々増進ではなく、日々削減だ。無駄は切り捨てろ」と言っています。
筋肉なのか筋力なのか、持久力の向上か機能なのか、目的によってトレーニングも異なってきます。私より腕の太い一見強そうな人は世の中に幾らでもいます。
ただ一瞬の変わり身やポテンシャルは世の60代とは全く異なります。そういうトレーニングを高校生だった頃と変わらず週5日積んでいるからです。
いつか機会と時間があれば筋トレの5原則の内、津トレセンが最も大切にして来た「漸進的過負荷の原則」等にも触れられたらと思っています。
後にベンチの世界チャンピオンにまでなった池田選手でさえ、入会する前の数年は90㎏止まりと話していました。間違った、マンネリ化したトレーニングでは1年努力しても筋力は付きません。たとえ日本一や世界一になったとしても、どれだけ人より高いレベルでも、同じことをやっていては進歩どころかスランプが来ます。それが筋トレの難しい所でも強くなっても手を抜けない所でも有ります。
それは私自身にも言えます。ブルース・リーの名言です。
「知るだけでは足りない。応用せよ。決意だけでは足りない。実行せよ」
「本当に人生を愛しているなら時間を無駄にするな。人生は時間で出来ているのだから」
「本当の生とは、誰かの為に生きることにある」
さらに、強い選手になるには、常に自分がどうすればもっと強くなれるか考えろと。
リーは「人生は時間で出来ている」と言っていましたが、私は人は「内から」と思っています。 在宅介護で母のおむつを交換したり、失禁すると即パジャマや毛布やシーツまで洗濯して干したり、時には夜中の3時や5時に点滴交換したりする日もあります。死期の近い大きな赤ちゃんが一人いるのと同じで在宅介護は明日の見えない修業です。
それでも真夜中のディップスやヒンズーなど自分が強くなるためのトレーニングは決して欠かせません。心を掻き立ててくれるものは、昔からロッキーやルーキーズや、チャングムやトンイまで、最近では「陸王」や「小さな巨人」の再放送でした。もっと自分も頑張らねばと素直に思えて来るからです。
つい昨日、あの岩崎恭子ちゃんのオリンピック金メダルの蔭にはインターハイを連覇し、最強だったお姉ちゃんがいたことを初めて知りました。
姉はオリンピック選考の国内レースで、まさかの妹に負け、2位に飛びこんだ恭子ちゃんがオリンピック代表に選ばれました。
奇跡はまだ続き、決勝には残れないであろうと周りから予想されていた恭子ちゃんが決勝へと進みオリンピックで6~7秒もタイムを縮めて金メダル…そしてあの名言。 強かった姉は家族と共にそれを自宅のテレビで観ていて、何が起こったのか、糸が切れ水泳をその後引退してしまいます。そのことを長年妹の恭子ちゃんも気にしていて、昨日恭子ちゃんもお姉さんも互いを思い涙していました。
心の傷は誰にでもあります。スケートの浅田姉妹も姉と妹お互いを思いやる心がありました。
人は喜びの蔭に人には言えない苦しみや哀しみも抱えています(岩崎恭子ちゃんでも)。私などは失敗と後悔の連続でした。親の介護も含め、去年11月23日に開いたN─1ベンチプレス大会で優勝した日の前日も、実は母の介護でほとんど寝れてはいなかったのですが、人はトレーニングの数だけでなく、苦しみ哀しみが多いほど力(強さ)になります。それが私が60才過ぎても勝ち続ける理由の一つです。トレーニングの数と哀しみの数では負けていないので。「痛みは内なる大きな力」です。
私の多くの哀しみは私の最大の武器です。
若い皆さんも自分の可能性を信じ頑張って下さい。去年、気晴らしに始めたボーリングも200アップしました。懸命に生きるのに20代も60代も関係ないです。「なりたいようになれるさ」とリーも言っています。
子どもは、時には泣きたいだけ泣かせてあげて下さい(Feel)。
泣いてもがき苦しんだ分、いつかブルース・リーや私のように強い子にきっとなれますから。
パワーは内からです。
(津トレーニングセンター代表)

三重県医師会は2月1日㈭14時~、津市桜橋2丁目の三重県医師会館で健康教育講演会を開く。
①脂質異常と心臓病=松阪中央総合病院・副院長で心臓血管センター長の谷川高士さん・30分。
②脂質異常症の食事~1日に何をどれだけ~=永井病院・栄養管理室の小畑ルミ室長・30分。
③元気づくり体験・元気でいるための大事な身体づくり~筋力知って取り組む「3種の神技」~=元気づくり大学副学長で保健師の大澤裕美さん・30分。
尚、健康食品の誤った利用による健康被害を抑止するため、三重県栄養士会の管理栄養士による栄養相談および健康食品についてのアドバイスを行う。講演前13時~14時、講演後~16時半頃まで。
参加希望者は電話にて事前申し込み。☎津228・3822。

洋画家・濱口大蔵さんの個展が1月10日㈬から14日㈰まで、津市中央の三重画廊で開かれる。時間は10時~18時、最終日は17時まで。
津市観音寺在住の濱口さんは88歳。元・三重県職員。白日会会員、三重県洋画協会会員、北美会講師も務める。また、東京の新国立美術館で毎春開催される白日会展覧に毎回大作を出品している。
独特のタッチの筆使いで描かれた油彩画は、画題の対象本質を見事に表しており、抜群の表現力を持つ。
期間中は、近作の風景、人物、花などの小物をはじめ、今回初めて披露される大作(100号)までの33点に加え、木炭画や水彩画、デッサンなど15点も展示される。
中でも、ユネスコ無形文化遺産に指定されている伊賀上野の天神祭での山車を描いた「山車」=F50号・油彩=は、勇壮な山車の姿が躍動感のある力強いタッチで描かれている。
濱口さんは「若い頃、美術教師であった森谷重夫・駒田治夫の両先生に感化され、今日があると思う。これからも元気なうちは人物中心に精進していきたい」という。

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