未分類

鼻谷さんと紙芝居・ジャンボ絵本

鼻谷さんと紙芝居・ジャンボ絵本

ボランティアガイド団体「一身田寺内町ほっとガイド会」会員の鼻谷勇次郎さん(71)がこのたび、津市の高田本山専修寺を中心とする「一身田寺内町」を紹介する紙芝居3冊とジャンボ絵本1冊を制作した。
市内のほかのボラガイド団体には地元を紹介する紙芝居があるが同会にはなかったこともあり、主に小学生向けに、今年2月から5月にかけて作ったもの。
今後、同会が津まつり会場や小学校などで披露する。
鼻谷さんは洋画家でもあり、今回は昔描いていた漫画の技術も生かして制作した。子供達に寺内町の歴史を分かりやすく説明するため、内容を、馴染みやすいオリジナルキャラクターが登場する物語「探検シリーズ」にするなど工夫したそう。
紙芝居の題と内容は──
▼「窪田の常夜灯」=津市大里窪田町にある県下最大級の常夜灯が建立されたいわれ▼探検シリーズ「寺内町建物編」=寺内町の古い建物の特徴を解説▼同シリーズの「専修寺建物編」=重要文化財である同寺の建造物の見所
絵本の題と内容は──
▼同シリーズの「歴史編」=タイムマシンで昔の一身田寺内町を探検
「下絵は合計約100枚。絵を短期間で作成するのがしんどかったです。紙芝居だけでなくパソコンを使ったアニメーションでも見られるようにしました。今後、探検シリーズを増やしていければ」と話している。

津市芸濃町のボランティアガイド団体「芸濃ふるさとガイド会」は、9月~12月に11回にわたって市内で催すバス・ウォーキングによるツアー『芸濃名所めぐり+伊勢の津七福神 2015秋冬』の参加者を募集している。
共催=津市芸濃総合支所地域振興課。
《バスツアー》
㋑9月10日、伊勢別街道椋本宿と一身田寺内町(芸濃資料館、旧角屋旅館、椋本の大椋、寺内町、初馬寺など。歩く距離約2㎞)
㋺9月17日、秋風そよぐ平家の里と大門界隈(成覚寺、大門、津観音など。同約1・4㎞)
㋩9月24日、彼岸花咲く光安寺と津城址散策(光安寺、美濃夜神社、高山神社、津城跡など。同約1・9㎞)
㋥10月23日、連子格子のまちなみ楠原宿(楠原宿、津八幡宮、結城神社など。同約1・9㎞)
㋭11月5日、石山観音魅惑の石仏めぐり(石山観音、榊原地蔵寺、湯元跡など。同約1・8㎞)
㋬11月26日、紅葉映える河内渓谷と長徳寺(長徳寺、河内渓谷、四天王寺など。同約1・1㎞)
㋣12月3日、名刹普門寺と林のまちなみ(閑翁寺、普門寺、上野城跡、円光寺など。同約2・3㎞)
㋠12月21日、芸濃町・美里町のイルミネーションめぐり(GeinoXmas、南長野イルミネーションなど。同約1㎞)
▼集合は8時50分、津駅東口ホテルサンルート前。9時出発、15時半到着予定(㋠のみ14時50分集合、15時出発、20時到着予定)
▼参加費(保険・食事・土産代など。バス代無料)は㋑㋩㋭㋬㋠=1000円、㋺㋥㋣=1500円。 ㋺㋥㋣の昼食はスペシャルランチ「平家御膳」
▼申し込みは所定の申し込み用紙に記入し同課へFAX津266・2522。
申し込み締め切りは出発日の10日前まで。定員は各コース先着20名。
《ウォーキングツアー》
①10月15日、伊勢別街道(楠原宿・椋本宿など。約7・3㎞)
②11月19日、河内渓谷、錫杖湖畔紅葉(長徳寺、河内渓谷など。約6・9㎞)
③12月10日、石山観音と歴史街道(閑翁寺、殿町など。約6㎞)
▼①~③とも雨天中止、参加費は1000円
▼集合時間・場所、申込方法はバスツアーと同じ  問い合わせは同課☎津266・2510へ。

津市香良洲町の『津市香良洲歴史資料館』は、かつて同町にあった「三重海軍航空隊」の予科練生の遺品を800点弱所有している。何れも平成10年に同隊関係者が旧香良洲町に寄贈したもので、平和の尊さや戦争の悲惨さを今に伝える貴重な資料である。しかしこのうち約500点が24年に同館がリニューアルしてから現在まで館内の倉庫に収められたままで、合理的な理由もなく3年以上展示されていないことがわかった。

 

予科練生から家族への手紙などが展示されている遺品室

予科練生から家族への手紙などが展示されている遺品室

「予科練」とは、昭和5年に旧海軍が始めた航空機搭乗員の養成制度のこと。
同制度のもとで「三重海軍航空隊」を含め全国19カ所に予科練航空隊が設置され、当初は14歳以上、20歳未満の志願者から試験の合格者が採用された。
また同隊は昭和17年に発足。敷地面積は約1・3平方㎞で、香良洲町の総面積(約3・9平方㎞)の約3分の1を占めていた。入隊した少年達は海軍飛行予科練習生として厳格な教育や猛訓練を受け、操縦・偵察などの専修教程を経て海空戦に参加。特攻隊となった人も多く、大勢が、若桜が惜しまれつつ散るように散華した。そして昭和55年、同隊関係者らでつくる「若桜顕彰会」が、予科練生の顕彰や慰霊のための遺品展示スペースを備えた宿泊施設「若桜会館」を建設。この会館が、『津市香良洲歴史資料館』のルーツである。
平成10年、同顕彰会会員の高齢化などが理由で、若桜会館は展示されていた手紙など800点弱の遺品と共に旧香良洲町に寄贈され宿泊施設から歴史資料館となった。その後、平成18年の市町村合併により津市に移管され現在に至る。
平成24年4月には、「戦争と平和」をテーマにした資料館としてリニューアルした。ところがこれ以降、展示される遺品の数が激減し内容もほぼ変わっていない。具体的には3階の「遺品室」に275点程が展示され1階の企画展示にも一部が出されているが、それ以外の約500点は、現在まで3年以上、倉庫にしまわれたままになっている。
資料館を担当する市教委生涯学習課によると、リニューアル時に予科練の概要を紹介する展示を設けたり、展示にストーリー性を持たせるためなどの理由で、遺品展示のスペースや数を減らした。現在、遺品室で入れ替えし展示数を増やす必要があると考えているものの、入替の計画に要する期間や担当する職員さえ未定だという。
さらに、展示中の遺品に添えられている説明は、ごく簡単なもので、具体的にどの様に使われていたかや、その遺品に込められた関係者の思いなど、平和や戦争に関する資料としての本質にはほとんど触れられていない。
ある顕彰会関係者は「遺品の展示数が減ったことは腹が立つ。私の仲間の遺書も展示されていない。入れ替えしたり、もっと見やすいよう説明を付けるなどして、もっと丁寧に、親切に展示してほしい」と改善を強く望んでいる。
また香良洲町在住で、同町や同隊の歴史を研究している岡野允美さん(72)も「遺品は美術品ではないし資料館の来場者は空間のデザインではなく展示品を見に来るのだから、展示数をもっと増やし、生かしてほしい」と求めている。
寄贈された遺品にはそれぞれに異なる物語があり、物としては同じ「手紙」でも、資料としては一つひとつ違う。従って充実した展示を実現するには、800点弱全ての公開を目指す実践的な取り組みが不可欠。
また本来、遺品に添える説明文は、その遺品の本質を良く知る予科練出身者などへの入念な聞き取り調査を行い、その結果を生かして作成されるべきだろう。市職員自身が戦争体験者から積極的に学び、得たものを展示に反映させなければ平和の尊さや戦争の悲惨さを次世代に伝えることなどできない。
今年戦後70周年、時の経過と共に戦争が風化していることもあり、市教委の遺品展示における消極姿勢の改善が早急に求められる。

[ 110 / 164 ページ ]« First...102030...108109110111112...120130140...Last »