特別寄稿

 昭和20年(1945年)6月26日、アメリカ陸軍航空隊、第21爆撃兵団、第314爆撃航空団所属のボーイングB─29スーパーフォトレス爆撃機三15機が太平洋上のグアム島北飛行場を次々に離陸した。岐阜市の川崎航空機岐阜工場及び三重県津市内にある軍需工場群を爆撃せよという命令をうけていた。四機のB─29が津市内の軍需工場を第一攻撃目標として空爆することとなっていた。
 それぞれのB─29はAN―M─64、500ポンド(約250キロ、瞬発弾頭信管、無延期弾底信管)通常爆弾を搭載した。B─29の1機の平均爆弾搭載重量は1万2千ポンドである。これは1機あたり24発の500ポンド爆弾を搭載したことを意味する。
 津市内には、おぼろタオル(軍用タオル)、三菱航空機工場(航空機)、住友プロペラ(プロペラ)、倉敷紡績(軍服、落下傘)、呉羽ゴム(航空機部品)、三重工業(航空兵器)、関西製糸8軍用繊維)などの軍需工場が点在していた。これら工場がこの日の空爆目標となっていた。
 倉敷紡績津工場には学徒動員で、河芸町の豊津村国民学校(現在の豊津小学校)、白塚国民学校(現在の白塚小学校)の尋常高等科の生徒、励精商業学校(現在の津商業高校)の生徒が一般工員と一緒に働いていた。
 豊津村国民学校の高等科の女生徒40名は集団で「豊津上野駅」から電車で工場に通っていた。「江戸橋駅」で下車した。工場までの道の周りは田んぼと桑畑が広がっていました。
 工場に向かう道で「勝利の日まで」「一、丘にはためく あの日の丸を 仰ぎながめる われ等の瞳いつか溢るる 感謝の涙 燃えてくるくる 心の炎 われ等はみんな 力の限り 勝利の日まで 勝利の日まで」…などを歌いながら行進した。
 工場では「米英撃滅」と皆で唱え、拳骨を前に突き出して気合を入れ、それぞれの作業場についた。夏でも白い衣服は戦闘機の機銃掃射の標的になりやすいという理由から茶、紺、黒色等のモンペに黒色の上着を着ていた。上着の左には住所、氏名、年齢、血液型を墨で明記した白色の名札が縫い付けられていた。これは決まりだった。一般市民は老若男女全て名札を縫い付けていた。もちろん防空頭巾も例外なく。
 河芸町の豊津村国民学校初等科の喜代美ちゃんはこの年に同校併設の高等科(現在の中学1年生)に進み、4月から倉敷紡績津工場で働き始めていた。
 津市内には午前7時44分に警戒警報発令、同47分に空襲警報が発令され、津市内には空襲警報のサイレンが鳴り響いていた。
 太平洋戦争が始まって以来、津市には本格的な空襲の日となるのである。津市民は防空壕や待避所に避難した。B─29は9時26分から爆撃を開始した。4機のB─29は目視照準でそれぞれの爆撃目標工場に前後の爆弾扉を全開して、爆弾倉から全弾を一斉に投下しだした。
 現在の津市営球場近くの三重工業、上浜町の三菱航空機、桜橋の住友プロペラ、そして江戸橋の倉敷紡績に対してである。合計4目標地である。津市上空を旋回しながら何度も爆弾を投下することない。投下後は右旋回をして太平洋へと離脱する。倉敷紡績津工場にはおよそ24発の250キロ爆弾が投下された。
 空襲警報が発令されるや否や、喜代美ちゃんらも工場の敷地内に掘られていた防空壕(待避所)に級友と一緒に逃げ込んだ。壕内は避難した人でいっぱいだった。空襲警報が出るたび、いつも避難していた壕である。
 「今日はいつもと様子が違う」と誰もが不安にかられた。それまでほとんどの人が本当の空襲がどんなものなのか、まったく知らなかった。ただ知識として知っていただけだったのである。
 遠くから爆弾の破裂する音がしていた。地響きがして壕もゆれ、柱と板の隙間から土砂が崩れてゆく。B─29の爆音も聞こえてきた。破裂音、地響きがだんだんと近づいてき、不安と恐怖で体が震えていた。
 「お母さん、助けて」と誰かが叫んだ。「この壕にいては危険だ」と感じ、喜代美ちゃんと級友らは壕から飛び出て、一斉に町屋海岸を目指して走った。
     (次号につづく)

 ここで機銃について説明しておかなくてはならない。正式には「M─2 ブローニング機関銃」口径12・7ミリ。装甲弾、焼夷弾、曳光弾、通常弾を一組にして連射する。貫通力は距離200メートルで、装甲弾は2・5ミリの装甲鉄板を、通常弾は5センチのコンクリートを貫通する威力がある。P─51はこの機銃を左右の主翼にそれぞれ3挺合計6挺装備する。出撃時には、1880発を装備する。この機銃の集束点は300メートル。約1・7秒で掃射を終える。
 機銃は本来航空機、艦船、建築物などに対して、攻撃を加えるために使用する目的で開発されたものであるが、それを人に向けて発砲したらどの様になるか。想像しただけでも恐ろしい。人体を貫通して別の人を射抜くことも十分にあり得た。
 三重県名張市、近畿日本鉄道大阪線の「美旗」駅に名張行き普通電車が停車した時、中村方面から飛来した一機のP─51がこの電車に機銃掃射をあびせた。8名死亡、22名負傷と、ある記録に記述があるが、正確な負傷者数は判らない。
 「丸山」と同じ大惨事となり酸鼻を極めた。蔵持小学校にも機銃掃射をした。この小学校にはその時の機銃弾が当たった「被弾ピアノ」が大切に保存されている。名張街道では走行中のトラックが機銃掃射されている。
 日本軍の邀撃により撃墜あるいは、原因不明で墜落したこの日のP─51は下記のとおり。
 1.46戦闘機中隊、ジャック K.オート大尉、認識番号0─663936。日本軍発射の機関砲弾を被弾。和歌山県田辺市の田んぼに墜落炎上。大尉はパラシュートで降下して逃走したが、隣村で捕らえられた。大阪城前の中部憲兵司令部に送致され、8月15日午後、大阪市天王寺区玉造本町の真田山陸軍墓地にて処刑された。この日、大尉を含めて5名の飛行士が処刑された。
 2.72戦闘機中隊、ウイリアム・アーヴィン・メリット大尉 0─677097.和歌山県有田沖。船舶に機銃掃射中に海面に突入。後日遺体が漁民に引き上げられた。
 3.46戦闘機中隊。マーカス・E.マックディンダ中尉、0─758027.機関砲弾を被弾。大阪府岸和田市8マイル沖。パラシュートで海上に降下。友軍機により救命ボートに乗り移ったのを確認。
 4.531戦闘機中隊。ポール・E.シャー少尉、0─767402。合流地点で墜落。パラシュートで降下。潜水艦に救助される。
 各地での機銃掃射を終えた戦闘機隊は10時45分から10時50分にかけて、再集結空域に集結後B─29に先導されて、硫黄島に午後1時50分から2時33分の間に着陸して任務を終えた。

 これは本気で英語を得意科目にしたいと思っている生徒、現在の成績をもっと上げたいと思っている生徒、学校の授業についていけず、でも塾に行かず、何とか自分の力で英語力をつけたいと願っている生徒、英語の勉強の仕方がわからない生徒のために、助言するためのものです。
 ◆用意するもの
 「単語ノート」、「単語カード」、「英習字ノート、ペンマンシップ ノート」、それぞれの教科書に準拠した「教科書ガイド」、練習問題集「教科書ワーク」及び「教科書トレーニング」、「リーディング、リスニング用CD」、参考書として「ニューコース中学英語」。これらは近くの本屋さんで購入できます。全部買い揃えても塾の月謝の一カ月分より安く付きます。
 ◆予習の大切さ
 次にすることは予習です。例えば、現在あなたが学校で使っている教科書が「Total English」だとしますと、あたらしい「課」、lesson, に入るとき右のページに、その「課」で新しく習う単語、new words, というのがありますよね。それらの英単語を「単語ノート」に書き写します。
 次に教科書の最後のページのほうに「ミニ辞典コーナー」があります。ここから「単語ノート」に書き写した単語の発音記号と日本語の意味を調べて「単語ノート」に書き写します。
 次に、「英習字ノート」に教科書の英語の本文全文を書き写します。次にCDをセットして、それを聞き、教科書を見ながら、少なくても三回音読、声を出して英文を読みます。
 普通三回音読しますと、四回目はすらすら一人で読めるようになります。音読で注意することは、CDから流れてくる模範の英語の発音、アクセント、抑揚を真似るようにすることです。そうすることで、発音がうまくなると同時にリスニングの力が付きます。
 次に「教科書ガイド」をよく読み、そのページで習う要点を理解してから「英習字ノート」に書き写した英文の下に日本語訳をつけます。判らないところは空けておきます。学校の授業での解説をよく聞き、その「空白」をうめます。
 それと同時にあなたの日本語訳が間違っていたら、正しい訳に訂正します。授業中に先生の言っている事が理解できなかったら、手をあげ質問します。
 授業中にそれができない時は、職員室に行って先生に不理解点を教えてもらいます。教師はその日に習う重要なことは「ここはしっかりと押さえる」とあなたたち生徒に注意を促します。そこを聞き逃さないようにしましょう。「ニューコース中学英語」はあなたが使っている教科書には準拠していませんが、学校で習う英語の理解を更に深めてくれます。活用例文が多く、動詞や名詞の語彙(ごい)数を増やしてくれます。更に英語そのものの知識が増えます。この参考書を併用することで「英検」の受験対策にもなります。
 ◆「教科書ワーク」「教科書トレーニング」の効果的な使い方
 「教科書ガイド」にも教科書で習うポイントとか重要事項は書かれています。またこれら二冊の「練習問題集」にもそれらは書かれています。それをよく読んで練習問題を解きます。この時に注意することは、絶対に練習問題集に直接答えを記入しないことです。あらかじめ「ワラ半紙」を用意しておき、そこに答えを書きます。一通り出来上がったところで答え合わせをします。模範解答は「問題集」の巻末にあります。不正解がひとつでもあったら、もう一度、全問解きなおします。全問正解になるまで何度でも解きます。これがあなたの英語の実力をつける上で、とても重要です。「教科書ワーク」が完成したら、「教科書トレーニング」も同じように解きます。これら一連の予習は学校で習っているところより、一レッスン早く済ませておきましょう。そうすることで、学校の授業に気持ちの上で余裕をもって臨めます。学校の授業はあなたがしておいた予習を「復習」するためと考えましょう。
 学校での授業はしっかり受けましょう。これは「基本中の基本」です。おろそかにしてはいけません。先生が板書された要点は自分のノートにも書き写し、家庭でその要点をもう一度見直しをして、きちんと理解しているか確認するようにし、自分独自のノートを作り上げるように工夫しましょう。これは「宝物」になります。
 ◆発音の基礎
 多くの中学生諸君は、小学校で既に英語を学んでいることと思います。その中で「通じる英会話」にするための基礎はアルファベットのa~zと数字の0~20の発音にあります。基本の基本はこれらが正確にできる事です。
 例えば、「私には女の子の友達がいます」は英語では、 I have a girlfriend.となりますね。このままカタカナ式で発音すると、英米人にはまず通じません。
 通じたとしたら、その英米人の方は日本人が話す英語をよく知っている、在日年数の長い人だと思います。a~zと0~20まで正しく発音できれば、さきほどの I have a girlfriend.はきちんと発音できます。CDを聴いても発音のコツはわかりませんが、学校のALTや英語の先生の授業の説明に耳を傾けて、コツを身につけるようにし、正しい発音ができるまで練習しましょう。「やればできます」。
 また、NHKラジオ番組の「基礎英語1,2,3」は正しい発音の仕方を詳しく日本人講師が教えてくれますので、英会話やもっと英語を勉強したい方には特にお奨めします。また講師はアメリカ人、イギリス人の先生方で様々な英語が聞けて大変参考になり、英語の総合力がつきます。 
 ◆「単語カード」の作り方と利用の仕方
 予習としてこのカードを作ります。表に英単語、裏に日本語の意味を書きます。そして英単語を見て、裏に書いた日本語の意味を言います。それができるようになったら、今度は裏の日本語を見て表に書いてある英単語のスペリングを口で間違えなく正しく言えるようにします。できるようになるまで何度でも取り組みます。米国やイギリスの学校では、「スペリング ビー」というスペリングのコンテストがあります。 
 ◆中間、期末テストの対策の仕方
 これらのテストは一年間の予定日が発表されています。それでテストの勉強はテスト日の2週間前から始めます。「練習問題集」の解きなおし。単語の意味とスペリングを覚える。教師からあなたたちに授業で配られていたプリント類をよく読みなおす。授業での小テストあるいは確認テストをもう一度解きなおす。テスト範囲の教科書の英文を全て日本語にする。それができたら、その日本語を全て英文にもどす。コンマ、ピリオド、クエスチョン マーク、感嘆符、アポストロフィーも忘れずにつけます。英語のテストの点数は「クラスで一番」「学年で一番」を目標とします。
 ◆夏休みの過ごし方
 「夏休みの宿題は8月15日までに済ませておきます。それ以後の2週間は2学期の予習にあてます。英検も受けてみましょう。3年生で三級合格を目指して下さい。またALTや英語の先生にお願いして、アメリカやイギリスの人を紹介してもらい、文通やメール交換してみてはどうでしょう。英語を通してあなたの世界は広がりますよ。
 最後に、読んでおくといい本を紹介します。「古代への情熱」ハインリッヒ・シュリーマン著、「欧米人が沈黙するとき」直塚玲子著。あなたにとって英語が得意科目になるように陰ながら応援いたします。
(英語、英会話講師。イギリスに留学。在英二年)

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