女の落書帖

私のパソコンのディスクトップ壁紙は小鳥の写真である。鳥好きの友人から送られてきたジョウビタキなど。友人は野鳥の会に入って、バードウォッチングを趣味としている。
野山を歩いて野鳥を観察するというのは、老後の趣味としてとてもイケてると思う。友人に倣って私も双眼鏡を買った。
家の窓から見えるスズメやカラスを観察してみるのだが、双眼鏡を使うのは思いのほか難しい。あの辺りと見当をつけて構えても、視野に入れることができない。たかがスズメの観察に苦労をしている。
鳥の名前を覚えることも難しい。写真では大きさが分からないし、雄と雌でまったく色が違う鳥もあるし、何より実物はすぐに飛び立ってしまうし。それでもイソヒヨドリは雌雄見分けられるようになった。その辺の駐車場の車の上に止まっていたりする。
この間初めてジョウビタキを見た。山の麓の集落を訪ねた時、民家の石垣の上でこちらを見ていた。黒地に白い紋を置いたような羽で紋付鳥という別名を持つ鳥なのですぐに判別できた。お腹のオレンジ色で雄だと思った。
ジョウビタキは逃げもせず私を眺めていた。コロナウイルス騒ぎで、鳥を見ても鳥インフルエンザを連想してしまうこの頃だけど、生きて動いている野鳥はかわいい。つかず離れずの距離で見つめていた。 (舞)

この一年、一度も着物を着なかった。和ダンス二本分の着物があるのに、出番はめったにない。自分の着物と親の着物の、すべてがタンスの肥やしとなっている。紬や小紋の美しい布に見える手仕事のすばらしさ。それぞれ選び抜いて買ったはずのものを、もったいない話だ。
毎年防虫剤を入れながら、誰も着ない着物を何とかしたいと思っていたが、流行りの着物リメイクにも踏み切れなかった。まだ着られるものを切り刻むことに抵抗がある。
そこで、端切れでスカートの試作をしてみた。男物大島紬に女物紬を継ぎ合わせて、ウエストゴムのスカートを作成。渋い色合いのスカートは味のある一着となって、和柄でも普通に着られそうだと思った。
でも、端切れで作ったのでは、着物は一着も減っていない。断捨離のつもりが一着増えた。
思い切って母の着物を一着解いた。ついでに義父の黒紋付も解いて、これを組み合わせることにした。着物の柄をそのまま使ったスカートは、コーディネートが難しそう。黒ベースならトップスと合わせやすくなると考えた。二着からスカート一着となり、一応断捨離は成功である。
次の課題はこのスカートを着ることだ。絹のスカートだから家庭着にはできない。友人とのランチなど、ちょっとしたお出かけに使えるだろうか。頑張って着ようと思う。
(舞)

乾燥ソラマメを買った。オーストラリア産で一キロが七百円ほど。生のソラマメだったらちょっぴりパックで数百円だから、乾燥ものは安い。
豆は何でも好きだけど、ソラマメは特に好き。子どもの頃、祖母が作ってくれたソラマメ餡のいばら餅が懐かしい。小豆餡とはまた別の風味でおいしかった。
乾燥ソラマメを一昼夜水に浸したら、ふっくらと大きくなった。それを圧力鍋で数分圧力をかけて柔らかく煮た。ソラマメ餡にもできそうだ。
でも、まずは出汁醤油を使ってひたし豆に。ほくほくと枝豆と栗を合わせたような味わいで、箸が止まらなくなった。甘く煮るより、揚げるより、この食べ方が一番楽でおいしいみたい。
オーストラリア産でもソラマメはソラマメで、醤油とよく合うことがわかった。他に中国やポルトガルから乾燥ソラマメが輸入されている。
もともとソラマメは地中海から西アジアの辺りが原産地。古代エジプトやギリシャ、ローマでも食べられていたという。彼の地ではオリーブオイルやコショウを使って料理されているだろう。
初夏に出回る未熟なソラマメとは違って、乾燥ソラマメは茶色。畑で完熟しているから栄養価も高い。そういえば、お節料理のお多福豆もソラマメだ。まだたくさんある乾燥ソラマメを、さまざまな味で食べてみたい。
(舞)

[ 2 / 52 ページ ]12345...102030...Last »