女の落書帖

ゴミ出しは夫の担当だけれど、私も手伝う。スマホアプリのさんあーるで今日のゴミ種を確認する。
 さんあーるはゴミ分別アプリ。この地域のゴミカレンダーや分別帳が入っている。今日はスーツケースを捨てるにはと調べた。もちろん広報と一緒に配布される紙の分別表もあるが、スーツケースは見当たらない。さんあーるは便利だ。
 スマホにはいろいろなアプリを入れている。防災ナビ、マップ、歩数計のような必須アプリ。それからポイントやカードの情報アプリ。SNS。レストランや薬局やホームセンター、電気屋さんのアプリもある。
 お店のアプリを入れるのは、クーポンがもらえることが一番の理由。前に並んでいる人がクーポンを使っているのに、私にクーポンがないのは悔しい。それであちこちの店のアプリを入れるようになった。ポイントも貯まるし。
 QRコード決済アプリもある。財布を出さなくても支払える。使いだしたら便利で、使える場所ではそればかりだ。イオンでは紙レシートもなくスマホに買い物が記録される。
 電話の進化はすごい。調べ物から買い物、財布、ポイ活、決済情報。ゲームなど暇つぶしにも役立つ。呼び出したり、十円玉を積み上げたりしていた時代から何十年、もうスマホなしではやっていけないぐらい生活に浸透した。電話は変わった。
       (舞)

 ウォーキングしていたら、歩道の側溝の蓋の上でスズメが死んでいた。野鳥の死骸を見るのは珍しい。あんなにたくさんのムクドリやスズメがいるのに、死んでいるのを見たことがなかった。足を縮め腹を見せているスズメの小さい姿に目を奪われた。
 普通なら拾って土に埋めてやろうと思うのだが、友だちが言ったことを思い出した。野鳥の死骸に近寄ってはいけない。鳥インフルエンザが原因で死んだかもしれないから。鳥インフルエンザは稀に人にも感染する。
 スズメは渡り鳥ではないし、もう春だから鳥インフルエンザを考えなくとも良いだろうとは思う。それでもスズメに触れられないのはコロナパンデミックで感染というものに敏感になったからだ。感染は恐ろしい。
 子どもの頃は金魚が死ぬと子どもたちでお墓を作った。飼っていた猫が死んだ時には屋敷畑の隅に埋めた。死んだ物は土に還す。そういうものだと思っていた。
 側溝の蓋の上のスズメはどうなるだろう。土には触れていない。乾燥して、風で飛ばされていくだろうか。その先は虫や細菌によって分解されていくだろうが、分解はゆっくり進みそうだ。
 五日経ってまた同じ道を通ったら、同じ場所に少し小さくなったスズメの死骸があった。誰も埋めてくれなかった。気にはなるが、私も何の行動も起こせない。
       (舞)

 スマホに健康管理のアプリを入れなおした。今まで使っていたイオン系のヘルスケアアプリが停止になるという。しかたなく新しいものを探した。
 ダイエット目的ではないが、カロリーが簡単に出るものが良い。栄養バランスが分かりやすいものが良い。体の状態や運動や睡眠の記録ができるものが良い。もちろん無料が良い。
 似たようなアプリがたくさんあるので、その中から選ぶのは難しい。結局、ヘルスケアアプリランキングの上位のものにした。食べたものを写真やバーコードで入力できるのが便利だ。
 新しいアプリを使ってみる。一日の歩数は自動で記録されるが、他の運動、睡眠、食事、体調を慣れないアプリで記録するのは面倒だ。それでも一週間使ううちに入力に少しずつ慣れてきた。
 毎日、アプリの中のイラスト女性からビタミンAを摂りましょうなどアドバイスがもらえる。今日はカロリーコントロールがばっちりですと褒めてももらえる。褒められるとやる気になる。
 健康に過ごすには食事が一番大事だと思う。細胞レベルで考えると、私は数年前の私ではない。ほとんどの細胞は新しいものに置き換わっているはずだ。そしてその細胞は食べたもので作られている。
 明日も元気にいるために、アプリの力を借りてバランスの良い食事をしようと思う。 
       (舞)

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