女の落書帖

梅雨に入ったら、また庭の草が伸びた。雨で膨張するのではないかと思うほどに雑草のボリュームが大きくなっている。腰を据えて草引きに取り組まねばならない。
草引きが嫌いだから、ついつい取りかかるのが遅くなる。すると草が種を蒔いてしまうのか、次の年にはもっと草が増える。悪循環である。それにドクダミのたくましいこと。春にがんばって引き抜いたのに、三カ月経たないうちに白い花をつけている。
この花は家の北側の暗がりを照らすように咲く。よく見ると葉はかわいいハート型。独特の臭気さえなければ、美しい部類の花であろう。薬効もあるから、庭に置いても良いかとも思う。
しかし、よそのお宅を見ていると、ドクダミの茂る家は、うらぶれて見える。うらぶれた家には落ちぶれた人が住んでいるような気がする。落魄に似合ってしまうドクダミは、やはり引いて捨てなければなるまい。
土を深く掘り返して、ドクダミの地下茎を注意深く取り除いていく。半端な草引きはドクダミ増殖のお手伝いになるようなのである。耕すなどして地下茎が刻まれると、土に残った地下茎の数だけ芽を出して、かえってドクダミが増えるという。
年を取るのはしかたがないけれど、落ちぶれるつもりはない。たんねんにたんねんに、少しも残さずに。梅雨時の課題である。     (舞)

五月の風さわやかな日に、美杉町の三多気の桜の北にそびえ立つ大洞山に登った。
三多気の桜駐車場に車を置いて歩き出す。桜は新緑に変わり、花の頃とは違う静かな道である。しかし、かなりの急こう配で、早くも息切れがする。ここで暮らす人々の日常の厳しさを思いつつ、ゆっくり歩いた。
集落の一番上に真福院がある。寺の石段には樹齢千年以上と言われている大ケヤキが、空に薄緑の葉を広げていた。寺を過ぎて藤堂池など眺めながら行くと、東海自然歩道出合。ようやく大洞山登山口があった。
ここからが登山道で、整備された石段が続く。薄暗い杉林の中の石段は、結構な急登で、それがまたうんざりするほど長く続く。
誰が何の目的でこの石段を作ったのか。街道がわざわざ山の高いところを越えるはずもないし、登山道ならば、もっと貧弱でも間に合う。緑の苔に覆われた石段の石は大きく、昔の人の労苦を思った。
石段が終わり、視界が開けた。三峰山、高見山、倶留尊山、大パノラマである。登山の楽しみはここにある。頂上に立つと気持ちもすっきり元気が出た。これが森林セラピーの効果だろうか。
ちなみに大洞山石畳は津市の森林セラピーロードの一つ。ワラビも生えている。

携帯がチャランと鳴ってメールが届いた。開けてみたら、おすすめレシピ。豚テキの作り方が書いてあった。筆マメでない私は、あまりメールを書かないが、こうしてレシピをくれる人もいる。このメールで今夜のメニューが少し改善するだろう。ありがたい。
ネットのレシピにもよくお世話になる。「きょうの料理」にしても「クックパッド」にしても、ネットのレシピは検索ができるところが素晴らしい。
冷蔵庫にある食材を入力して、料理を選ぶ。人気順に並べて選ぶと間違いがない。料理時間が短いのを選ぶこともある。なまけものなので、簡単でおいしいものが好きだ。健康に配慮して、低塩低カロリーを選ぶこともある。食事は毎日だから、健康食が基本である。
本棚の「きょうの料理」本でレシピを探していた頃と比べると、格段に楽になった。ワラビやフキのような季節ものでもすぐにレシピが見つけられる。
変わったところでは、似て非なる食材を使ったなんちゃってレシピや、冷凍食品、レトルト食品のアレンジレシピ、残り物リメイクレシピなども載っている。思いもつかない方法もあって見ているだけでも面白い。
食材を何とかすれば、たいていは美味しく食べられる。とりあえず検索レシピを我が家風にアレンジして、食卓に間に合わせる。主婦歴ウン十年の腕の見せ所?  (舞)

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