女の落書帖

 昨日、ホーム百科事典を資源ごみに出した。買った時は何万円もしたはずだが、もう使わない。何か分からないことがあったら、ネットで調べる。料理も病気も園芸も生活の知恵も、ネットに出ている。
 もちろんネット情報がすべて信頼できるわけではないが、それを踏まえた上で利用する。重要な調べ事なら、サイトの信頼性を確認したり、他のメディアを併用したりすればよい。
 分からないことがある時、「教えて」というキーワードとともに質問を書いて検索すると、誰かがどこかで同じ質問をし、どこかの誰かが答えている。たいていのことはそれで解決できる。
 近所づきあいや家族関係の悩みさえ、どこかの誰かが質問している。そして様々な人の様々な答えが披露されている。昔、ラジオや新聞に「人生相談」のコーナーがあったが、それがネット上にあるのだ。
 そして、ラジオや新聞の人生相談が面白かったように、ネット上のそれも面白く、世の中が分かる。様々な人が様々なことで、悩み、怒り、悔しがって質問を書いている。
 嫁と姑の確執も、男女間のもめ事も、友人間のいざこざも、自身の生き方についての疑問も、それぞれ似通っていたり、違っていたり。それに対する答えも違っていたり似通っていたり。人は実に様々なことを考えているのだ。だから、小説と同じくらい面白く読める。(舞)

 「まっちゃん」といっても人ではない。韓国かぼちゃである。ズッキーニのように未熟な状態の実を食べる。産直で見つけて即座にかごに入れた。
 薄く輪切りにして、塩コショウ。小麦粉と玉子を付けてフライパンで焼く。一種のチヂミである。
 ポン酢とコチュジャンのたれで食べると、柔らかいタケノコのような食感。かぼちゃのほのかな甘みにたれの辛みが加わっておいしかった。
 私が韓国かぼちゃに手を出したのは、韓流ドラマの影響が大きい。オモニが法事のごちそうを用意する場面で、フライパンで丸いものを焼いていたのが、このかぼちゃであろう。長い間の疑問が氷解した。
 他にも気になる食べ物がある。ヒロインが台所でやけ食いをする場面。ステンレスのボウルにキムチや何やらを入れて、かき混ぜながら食べている。大きなボウルを抱え込んで豪快に食べる様が、いかにもおいしそうで、食べれば涙もストレスも飛んでいきそうだ。
 こんな風に、ドラマや映画で外国の風俗を知り、興味を持つことがある。また反対に、日本を描くドラマや映画が外国へ行き、日本の風俗や文化を紹介することもある。小説や映画、美術、音楽だけでなく、一般人のブログや動画によって日本理解が深まることもあるだろう。
 珍しいかぼちゃを食べてみるのも草の根の国際文化交流である。(舞)

  「これ、使ってみない」と妹がボディスクラブをくれた。そういうものに関心をなくして久しい。そういう商品があることさえ忘れていた。スクラブは研磨剤の入ったせっけん。塩や植物などを粒状にしたものが、角質や汚れを落とす目的でせっけんに配合されている。
 もらったのは、シーソルトスクラブ。少し取って手の甲に軽く擦り込むと、塩の粒々感がしっかりあった。しばらく擦って水で流すと、しっとりすべすべの肌になった。一皮剥けた感じで、いつもよりずっと若々しい手に見えた。
 きれいにしている人でも、手や首筋に年齢が露呈する。顔と違ってファウンデーションを塗ることもできないし、ちょっとしたしぐさで目立ってしまう。
 膝小僧や肘も思いがけず目立つ場所である。カサカサと薄汚れていても見えにくい位置にあるので自分では気づかない。スクラブの出番である。
 顔に乳液をつけることは習慣化していても、ボディを磨くことをすっかり忘れていた私に、スクラブは新鮮な体験であった。
 毎日、何の心配事もなく、どこも痛くなく、おいしくものが食べられて、私は幸せものだと思っていた。でも肌がすべすべになったら、さらに幸せになった。この幸せを求めたら、際限なく欲望が広がりそうな分野である。クワバラクワバラ。       (舞)

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