金色の信長像とツインタワー(JR岐阜駅前)

 駅前地区再開発事業の進展に伴い「週刊東洋経済」11年3月5日号の第3回住みたい駅力ランキングで中部圏第2位に選ばれたJR岐阜駅。1月25日、津商工会議所社会文化部会(原田陽介部会長)が視察。参加17名。同再開発のシンボル『ツインタワー』の一つ、岐阜シティ・タワー43内で岐阜市市街地再開発課管理監・高井賢治氏から事業説明を受けた。
  事業は駅西地区21 と柳ヶ瀬地区9haの合計30 を対象に、都心居住の推進と賑わいづくりを目指し、03年から取り組まれ、昨年9月第1期71事業が完了。引き続き翌10月から柳ヶ瀬地区の活性化を目指し6年計画で第2期61事業に取り組んでいる。
  タワー43は、地上43階地下1階、高さ163m。07年9月完成、総工費約150億円。地下は駐車場、1・2階は商業施設、3階は福祉・医療などの施設、4階は岐阜放送本社、5階は分譲エントランス、6~14階は高齢者向け優良賃貸住宅108戸、15~42階は分譲マンション243戸、43階は展望室とレストラン。商業施設は当初、三越が入る予定だったが覚書締結2年後の辞退により混迷。中止か継続かを迫られ、企業開発提案に移行。森ビル都市企画・竹中工務店の共同提案を採用し、実現へ具体的に動き出した。
  快速で名古屋駅まで19分という利便性もあり、分譲マンションは人気を集め即日抽選完売。これがもう一つの高層ビル、問屋町(繊維街)西部南街区の岐阜スカイウイング37(総工費約170億円)に弾みを付けた。こちらはオフィス・ホテルの西棟、駐車場棟、商業施設・オフィス・分譲マンション270戸(37階建て、高さ136m)の東棟の3棟で構成。マンションは昨年8月の完成までに完売。オフィスには従業員約300人が働いている。
 タワー43事業の成功要因は、身の丈に合わせた事業にしたことで、具体的には企業開発提案制度の採用、ニーズをとらえた都心居住の導入、市が権利者であったことによる信頼性、建物のシンボル性・ステータス性をあげている。また、スカイウイング37事業の成功要因は、地域ニーズを踏まえた事業計画策定、権利者のリスクの低減、地区内権利者176名全員同意の実現をあげた。
 両事業等により人口減少に歯止めがかかり約2%増加、歩行者・自転車の数も約5%増という。飲食店への効果はまだ出ていない。マンション入居者の55%は市内の人。残りは県内外で名古屋市からの移転組は10%。価格が3000万円台前半と安く利便性も高い割に名古屋組が意外と少ないが、「名古屋の人が10%も来てくれたと捉えている」と高井管理監。人口42万人の岐阜市でも第2期の柳ヶ瀬活性化は駅前に比べハードルは高いようだ。