新聞紙で作った豆を鬼に向かってまく園児達

 1日、津市久居ニノ町にあるのべの幼稚園と隣接する八幡宮野邊野神社(園長・宮司=山中理さん)で、全園児291名を対象に、恒例の節分の祭礼と豆まきが行われた。
 豆をまいて福を招く日本の伝統文化を学ぶことで、豊かな心を培うのがねらい。また〝意地悪鬼〟〝好き嫌い鬼〟など自分の弱い心を鬼に重ねて追い払うことで、自制心を養い、善悪を理解する場にもなっている。
 園児達は、自分や保護者と手作りした鬼の面の帽子や裃などを身に付けて同神社に集まり、山中さんのもとで行われた厳かな祭礼に参加。その後、同園運動場に移動すると、鬼達が登場し、園児達は驚きながらも走って鬼を追いかけ、新聞紙を丸めて作った豆を元気にまいた。
 しばらくすると鬼が改心し、一緒に節分にちなんだ歌や踊りを楽しんだ。
 年長の三好奨大くんは、「裃は模様をつけました。鬼に豆をまくのが楽しかった。色んな悪い心を追い払った」、山中園長は、「教室で話を聞くだけでなく体を動かすことで、悪い心を弱くすれば、皆と優しい心で接することができると実感すると思う」と話した。