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2013年2月
甲子園出場だ、駅伝日本一だと騒がれた、いわゆる体育系高校の顧問や監督が、今や体罰だ、暴力だと槍玉に上がり、いじめ問題では文科省から教育委員会、学校はもちろん、未成年の生徒まで一人前にTV出演させ、意見を言わせるなど、どこかちょっと違ってやしませんか、と言いたくなるご時世である。
体罰なんて昔からあったし、これからも無くなることはないだろう。TVの2時間ドラマには必ずといっていいほど、親に逆らう息子や娘にビンタを喰らわす親が登場するし、子育て中にお尻を一度も叩かなかった親がどれだけいるだろうか。私なんか幼い時、お箸の持ち方が悪いと、何度母に手の甲を叩かれたことか、お陰でなんとか人並みにお箸が持てるようになった。
子だくさんだった時代には、殴り合いの兄弟喧嘩は日常茶飯事で、ある程度やらせておいて適当なところで「ええ加減にしなさい」と親が叱って(頭やお尻をひとつもぶって)やめさせたものである。
これらは間違いなく〝しつけ〟である。しかし、これが程度を超えると〝暴力〟になる。親子間でも夫婦間でも、この〝程度〟が問題であって、〝程度を考える教育〟を学校でも家庭でも忘れられてきたことが、〝ええ加減なところ(グッドタイミング)〟を判断する能力に欠ける顧問や監督またいじめの生徒を生む要因になっているのである。
体育系クラブ活動の体罰が多くの学校であったことは事実で、現にどこの県や市でも芋づるのように次々とその報告がなされつつある。ご同様に三重県でも何件かの体罰問題があり、処分された関係者がいることを教育委員会も認めている。
いじめに至っては、生徒だけでなく、先生間にも存在する。紀元前から人が何人か集まれば行われてきたし、いつの時代でも、どんな社会でも組織があれば起こっている。要は程度問題でどこにでもあるが、それが表面化するか、事件化しないだけのことである。
さて、いま問題になっている中学校や高校における体罰やいじめは、果たしてマスコミが取り上げるような学校や教育委員会だけに根があるのであろうか。もっと根本的なところにあることを案外気づいていないのではないだろうか。
本来、学校教育の目的と目標は、教育基本法および学校教育法に定められており、教育基本法第1条、教育の基本とは、「人格の完成をめざし、平和的な国家および社会の形成者として真理と正義を愛し、個人の価値をたっとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならない」とし、学校教育法第41条では、「高等学校は、中学校における教育の基礎の上に、心身の発達に応じて、高等普通教育及び専門教育を施すことを目的とする」と規定している。
すなわち、知識を学び、国家や社会に貢献できる人格を陶冶する教育は、本来授業をベースにした正課であり、クラブ活動は「課外に行う部活動」、すなわち+α(プラスアルファ)で、正課の目的をより向上させるためのものである。
ところが、いまやその+αが主役にのし上がり、我がもの顔で横行し、そこで好成績を上げることが、さも高等学校教育の目的であるかのように思わせてきたのである。
時には、全国大会の成果で学校の名を挙げようとさえしてきたのである。そして、そのための強化だと称して外部から顧問や監督を入れてきたのが、今回の体罰を生む遠因となったのである。
あまりにも木(+α)のみを見て、教育という森(全体)を見てこなかったツケが、ここにきて一気に噴出したというのが現状で、言い換えれば、基本である学校教育の正課が揺らいでいるため、+αが独り歩きして問題を起こしてしまったということである。
そこで提案する。クラブ活動は+αであることを確認し、本来の学校教育とは何なのかを、学校、家庭(親)、行政(教育委員会)、地域社会が一つの場で真剣に問うところから始めるべきであると。
例えば、県(教育委員会)主催でPTA、教組、地域(一般)などを交え、学校教育を問う『学校教育シンポジウム』を県下数カ所で開催、広く社会にアピールするとか、地域(市単位)で開くのも大切であろう(教育委員会では、急遽、体育系関係者の講習会とか校長を集めての研修会をやっているようだが、まさに泥縄式の勉強会で、これだけでは根本的な解決方法にはならない)。
まず、隗よりはじめよで、森である学校教育そのものを問うことから皆で考え、どうすべきかを提案し、実践することこそ、体罰問題やいじめ問題の対処につながるものと確信する。
(駒田 博之 元・三重県PTA連絡協議会副会長)
2013年2月28日 AM 4:57
19日、津市中村町の『立石山記念の森』で、市立栗葉小学校=津市森町・鈴木繁美校長=の6年生93名が卒業記念として、桜と梅を植樹するとともに、タイムカプセルを埋めた。
この森は、地元住民27名でつくるボランティア団体『中村よくしよう会』=森恒雄会長=の会員が所有。以前は木が生えていないことから通称『坊主山』と呼ばれ荒れていたが、平成18年頃から「自分達が昔、遠足で訪れた山を皆さんに来てもらえる里山に」との思いで整備した。現在では、梅など様々な花が咲き、同小の児童や市外の人もハイキングに訪れるなど、多くの人に親しまれている。
同小の植樹は平成19年から行われており、この日は同会会員6名も参加。児童が、桜5本・梅3本をシャベルを使い協力しながら植えていった。また10年後の自分への手紙を入れたタイムカプセルを埋めた。
その後、森さんらの案内で周辺の能登山などをハイキングし、豊かな自然のなかで卒業前の楽しい思い出をつくった。
参加した松山龍馬くんは「記念の森に色んな木が植えてあるのを見て、卒業するんやなって思った。将来はプロ野球選手になりたいから、中学校でも野球を続ける」と話した。
2013年2月28日 AM 4:57
22日、津リージョンブラザ2階で、津市内13のガイド団体が加盟する津市観光ボランティアガイド・ネットワーク協議会(津観光ガイドネット)=西田久光会長=の役員ら7名と、前葉泰幸市長との市政懇談会が開かれた。
市政懇談会は津市総合計画に掲げる施策を市民の目線で考え、〝対話〟と〝連携〟のまちづくりを進めるため、市長と市民が直接話し合うことが目的。今年度は「活力あるまちづくり」をテーマに行われており今回が10回目。
津観光ガイドネットは昨年発足。「津ふるさと学検定」を主管し、今年、問題集の改訂版を出版して2回目の検定を実施する。
懇談では、西田会長が観光振興における官民連携について、「我々はこの1年間で1万2千人以上をガイドした。ボラガイドは観光のインフラであり、官・民の役割分担をきちっとすれば良いと思う。市の限られた予算を最大限に有効活用するために我々をもっとこき使ってもらいたい。例えば史跡の看板の場合、材料費を支給してもらえれば作業は全てボランティアでやる」と要望。また「津市では、初心者向けの登山などマニアックな観光メニューが多数作れる。その際に全域にガイド団体があることが強力なベースになる」と話した。これを受けて前葉市長は「津観光ガイドネットを支援する予算は必ずしも、今までと同じ使い方をしなければいけないわけではない」などと述べ、実情に合った柔軟な予算運用が重要としたほか、観光メニューの明確なターゲットの設定について話し、率直な意見交換が行われた。
2013年2月28日 AM 4:57