2013年3月

 外気温が低くて人々はまだ厚いコート姿だが、ショッピングセンターはもう春色。パステルカラーや生成りが溢れていた。でも春もの衣料を買うには早すぎる。
 そんな時に館内アナウンスが入った。「下着売り場で二時からタイムバーゲンを行ないます」それじゃ行ってみなくてはと思うのが消費者心理である。
 売り場通路にはパジャマのラックや下着のワゴンが出されていた。「今から三十分間、ついているお値段の半額となります」呼び込みの店員さんが大声を出した。
 商品はすべて冬もの。在庫整理のためのバーゲンセールであるらしい。すでに値下げされた価格の半額だから、ウソみたいな安さだが、買ったところで冬はじきに終わる。家に帰れば、タンスの中に十分すぎる量の衣服がある。でも、下着なら来年用に置いておいてもよいのではないか。
 実はセール会場に足を運んだ時点で、買うつもりなのである。周囲の人の熱気に引きずられる。同じように買わねば負けだという気持ちになる。私はバーゲン心理に容易く流され、パジャマ二着を抱えてレジに行くことになった。
 高揚感とささやかな達成感、自己肯定感。「よくやったね。賢い買い物ができた」まるでスポーツでもした後のように、気持ちが軽くなる。ストレスが消えていく。バーゲンの効用である。 (舞)

みそかつバーガー

 津市なぎさまち、ベイシスカ1階の海外雑貨・カフェ「Vanilla Bomb」=西辻均代表=では、同市丸之内の「みそかつのうまい店 カトレア」とのコラボ商品『みそかつバーガー』を毎週土日、一日40個限定で販売している。
 このコラボは、西辻さんとカトレアの店長が義理の兄弟であることから実現。津市発祥と言われる味噌カツと、幅広い年代に人気のハンバーガーを組み合わせ、津市の新名物にして地域活性化に繋げようと商品開発し、昨年6月発売した。
 柔らかく旨味たっぷりの味噌カツを、揚げた人参の甘味、サニーレタス・キャベツのシャキシャキした食感とタルタルソースが一層引き立て、贅沢な味わいが楽しめるバーガー。多くの市民や、高速船の利用客からも好評を得ている。
 「新名物としてなぎさまちから全国に発信したい。津のアピールにご協力ください」と西辻さん。 
 税込み500円。テイクアウトも可。販売は土日の11時~。売り切れ次第終了するため、予約がお薦め。℡津229・1800。 

津まつりで国道23号を御輿を担いで練り歩く様子(津市大門で昭和32年頃撮影)

 懐かしい思い出の詰まった「昭和」へ時間旅行してみませんか?──今日3月7日、名古屋市天白区にある出版社「樹林舎」から、戦前・戦後に津市で撮影された貴重な写真600枚以上を収録した写真アルバム『津市の昭和』が2000部限定で刊行される。西日本各地で好評を得ている「写真アルバム・昭和」シリーズで県内で3作目。収録写真はオリジナリティを追求するため個人に提供を呼びかけるなどして集めた。津まつりや大門商店街、学校などで撮影された充実の内容で記憶の中のふるさとを再現。解説付き。 
 A4判、280頁。刊行記念特価9990円(税込み)。津市内の主要書店で取扱い中。売り切れ次第、販売終了。同社℡052・801・3144へ。

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