CDを手に…作詞者の森本さん

 東京渋谷駅前の銅像や壁画になり、バスやサブレに名前が使われるなど、渋谷のシンボルとして長年親しまれている忠犬ハチ公の慰霊祭が今年も4月8日、JR渋谷駅北口ハチ公銅像前で行われる。
 それに合わせ、忠犬ハチ公と飼い主である郷土(津市久居)の偉人・上野英三郎農学博士の顕彰グループ「ハチ公の歌を歌おう会」=後藤晃一会長。事務局・津市寿町=が当日、博士とハチ公の顕彰歌「ああ忠犬ハチ公よ」=作詞・森本アキラ、作曲・多田逸郎=のCDを渋谷区の小中学校と幼稚園合わせて50校に贈る。
 ハチ公は、飼い主の上野博士が亡くなってからも、生前の博士の出勤・帰宅時間にあわせて渋谷駅前へ通い続けたことから評判となり、1934年に渋谷駅前に銅像が建立された。
 1935年3月8日、ハチ公は渋谷駅近くの路地で亡くなっているのを発見され、翌年から桜の時期に合わせて毎年4月8日にハチ公銅像前で慰霊祭が行われている。忠犬ハチ公銅像維持会関係者の挨拶のほか、ハチ公の銅像にお神酒や榊が供えられ、神主のお祓いの後で献花される。
 ハチ公の銅像は、渋谷駅前のほか、ハチ公の故郷である秋田県大館市に建立されているが、上野博士の出身が津市であることは意外に知られていない。
 そこで、有志らでつくる「上野博士と忠犬ハチ公の銅像を建てる会」が昨年10月に全国で初めてとなる博士とハチ公の一対の像を久居駅東口に建立。ひとまず目的を達成した同会は解散したが、代わって、同様に有志らでつくる「歌おう会」を設立。ホームページを開設し、CDを制作。3月15日までに顕彰歌「ああ忠犬ハチ公よ」のCDを教育委員会を通じて県内の小中学校・分校合わせて480校に贈っている。
 また、ハチ公を通じて三重県の知名度を上げるために渋谷と大館、津市の3地域で連携した活動にも取り組んでおり、今回の慰霊祭出席と学校へのCD寄贈もその一環。
 同会では「音楽の副教材として活用してもらい、児童や生徒に愛唱してもらえたら、新たな郷土愛にもつながると思う」と話す。