展示作品の立びな

 津市藤方の津藤枝郵便局=山本千里局長=のロビーで今月3日~28日まで、伊藤澄代さん(75・藤方)による大和絵8点が展示されている。
 大和絵は、日本の景物を題材にした絵画で、平安時代の国風文化の時期に発達した。
 伊藤さんは歴史に関わるものが好きなこともあり、平成14年に津センターパレスで開かれる教室で大和絵を習い始め、季節感のある作品の制作などを通じて研鑽を積んできた。
 今回の出品作は、「立びな」「金瓶と山桜」をはじめ、墨や岩絵具などを使って細部まで丁寧に描かれたもの。訪れる人は、趣きのある雅な作品に見入っている。
 「細かい筆使いに苦労します。また目をどう入れるかで絵が生きるか死ぬかが決まるので、重要です」と伊藤さん。