棚橋稔会長

 今月1日に久居ライオンズクラブ第37代会長に就任した棚橋稔さん(55、久居病院事務長)にインタビュー。抱負と地域や青少年育成への思いを聞いた(聞き手は本紙・小林 真里子)。
 ──就任おめでとうございます。久居LCに入会した経緯を教えてください。
 棚橋 私は久居出身で、大学時代を東京で過ごし、帰郷後、何かまちの役に立ちたいと旧久居青年会議所で活動し、99年に久居LCに入会しました。 
 ──これまでを振り返り特に印象深い事業は何ですか。 
 棚橋 岐阜など各地域のLCとの交流事業です。また、今年度も小中学校10校で行いますが、子供向けの薬物乱用防止教室は、地道な活動でやりがいがあります。会員が研修を受けて講師を務め、〝まちのおじさん〟の立場から自分をダメにしてしまう薬物の危険を訴えています。
 ──会長就任にあたり、抱負を聞かせてください。
 棚橋 会長就任に際し、①地域密着②活動的なライオンズクラブ③少数のメンバーに負担がかからないようにする、というスローガンを掲げました。皆の意見をしっかり聞いて、気負いすぎず、ワンマンにならないようにしたい。
 合併後、久居のまちが盛り下がっている気がするが少しでも地域社会の役に立てれば。この地域を元気にしていきたい。
 例えば、忠犬ハチ公の飼い主である上野英三郎農学博士が久居出身であることを知らない人もまだ多いので、広めていきたい。そこで、老人福祉施設へ「ああ忠犬ハチ公よ」「ハチ公音頭」のCDを寄付します。
 また、心や身体に障害を持って生きる人を応援したいので、会員の花屋に協力してもらいガーデニング教室を開く予定です。
 さらに、小中学校の先生を対象に青少年育成プログラム「ライオンズ・クエスト」のセミナーを実施します。今の子供達は、いけないことに〝NO〟と言える勇気がない。またボランティア精神や、いじめをしないなどの〝生きる力〟をつけてもらいたい。
 ──ありがとうございました。(敬称略)