「風邪を引いてはいませんが、着々とたるみが来ています。」と、友人からメールが来た。くすりと笑いながら読んで、たるみについて考えた。
 私にとってもたるみは大問題。体に顔に、日々忍び寄るたるみになすすべもないきょうこの頃である。そして、風邪を引くのと、たるみが増えるのを天秤にかけるとすると……。
 たるみぐらい増えても良いけれど、風邪を引きたくない人。たるみが増えるくらいなら、風邪を引いたほうがましと思う人。もちろん誰だって、両方いやなのだが、しいて言えば、どちらを選ぶかというところ。
 年齢によって、答えに差が出そうだ。若い人なら、たるむぐらいなら風邪のほうがましと考え、若さを失った人なら、たるんでも健康を求めそうだ。では、私は?
 「風邪を引いてはいませんが、たるみが来ています」そう書いて来た友人はあっぱれである。自分の変化を客観視できている。老化を受け容れ、笑いに昇華している。
 メールを受け取った私も、同じように笑い飛ばしたいと思う。老化は誰にでも平等に起こること。たるみもみんなに現れる。顔ヨガだ、リンパマッサージだと、ジタバタしても大勢に影響はない。少々の差にとらわれず、変化を受容していきたい。
 と書きつつも、風邪とたるみを選べるなら、風邪。      (舞)