香良洲神社の式年遷座に向け建築中の新本殿と、会員たち

 12回目は、『香良洲ガイド~矢野路~』=濱村隆通会長(71)=を紹介する。
 同団体は平成24年、それまで津市内の旧市町村で唯一、ボラガイド団体がなかった香良洲町に誕生。現在津市は、全域を14団体がカバーするボラガイド先進地となっている。
 会員は町内在住の8名で天照大神の妹と言われる稚日女尊を祀る香良洲神社や、かつて同町にあった三重海軍航空隊など、それぞれが特に興味のあるものについて学び、地域の歴史や文化として幅広い年代の人に伝えている。
 ガイド活動中は日常生活の大変さを忘れ、初対面の人と話し案内する面白さを楽しんでいるそう。
 4月にある香良洲神社の式年遷座に先立って昨年行われた同町の最大行事「お木曳き行事」と、関連行事の「石搗き行事」に際しては、地元の香海中学校の文化祭で生徒に行事をわかりやすく説明するなど、PRに活躍し、次世代へ伝統文化を伝えた。
 両行事を盛況のうちに終え、現在は、ガイド技術向上と新規会員獲得のための勉強会開催に向けて、準備の真っ最中。
 また、今後、案内先を増やしていくという。
 さらに濱村さんと会員の岡野允美さんは、ダイヤル式の電話など、昔、町内で使われていた生活道具を収集しており、町内での展示を目指している。
 濱村さんは「約4?の小さい町だが、資料や写真などから歴史を掘り出して勉強会を開いて、ガイドとして防災を含めて話せるようにするとともに、会員募集に繋げたい。若い人にも入ってもらいたい」と話している。
 なお香良洲神社では3月16日9時頃~15時頃にお白石持ち祭(一般参加可)、4月21日に式年遷座、4月27日に祝祭が行われる。
 同会への問い合わせは津市香良洲総合支所地域振興課?059・292・4308へ。

ウサギの心音などについて説明する笠井さん

 1月28日、津市桜橋にある市立南立誠小学校で、(公益財団法人)三重県動物愛護管理センター=津市森町=職員の笠井昭博さんら2名を講師に迎え「命の大切さ動物愛護特別授業」が行われた。3年生68名が参加した。
 獣医師会津支部、市教育委員会、津保健所の連携事業で、同センターに講師を依頼し実施されたもの。
 児童に動物との正しい接し方を伝えて危害を受けるのを防いだり、ウサギの心音を聴診器で聞かせて命の大切さを伝えることなどが目的。
 笠井さんら講師は、「犬と接するときは、しゃがんで、ゆっくり胸を触ってから、頭や、大丈夫なら背中を触りましょう。触られる犬にも気持ちがあるということを考えてから触ってほしい」「弱い、小さい動物も皆と同じように生きている仲間なので、自分より弱い・小さい動物ほど大事にしてほしい。自分がされて嫌なことは、友だちにも、弱い・小さい動物にもしないでほしい」と話した。
 また、全児童が順番に、聴診器を使い耳を澄ませてウサギの心音を聞いた。さらに児童代表の心音を拡張心音計で聞き、「むっちゃ早い」「心臓がしゃべっているみたい」などと感想を話していた。

真剣な表情で茶道を保護者に披露する園児達

 1月30日、津市久居二ノ町の『のべの幼稚園』=山中理園長=東隣にあるのべの文化会館1階道場で、年長児89名と保護者による親子お茶会が開かれた。
 園児達は昨年5月から週1回茶道に取組み、礼儀作法や日本の伝統文化を学び集中力を養ってきた。
 お茶会は、卒園を控えた園児が保護者に日頃の感謝を込めて茶道を披露し、成長を見てもらうのが目的。
 子供達は緊張しながらも背筋を伸ばして美しい所作で茶をたて、京都の和菓子と共に保護者に振舞った。
 また声を合わせて「いつもありがとうございます。小学校へ行っても頑張ります」と感謝の言葉を贈り、保護者らは子供の成長した姿に感激して涙ぐみながら美味しく味わっていた。
 山中園長は「子供たちに本物を体験して様々な文化を学んでもらい、小学校に送り出したい」と話した。

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