艶やかなおひな様の作品が展示されている「ゆずり葉」

 津市安東町の古民家コミュニティー「ゆずり葉」で、3月1日まで「手作りのおひなさま展」が開かれている。
 展示されているのは、ちりめん細工を得意とする藤木さえ子さんと、パッチワークを主体にしながらも、一般的な作風では飽き足りず、個性的な作品づくりに精力的に取り組んでいる野島ひろみさんが制作した「つるしびな」の数々。
 つるしびなは、江戸時代後期から伝わる風習。長女の初節句に、無病息災、良縁を祈願して、雛壇の両脇に細工を吊すもの。過去においては庶民の雛壇代りでもあった。
 会場では、丁寧に作られた花やウサギ、亀、などの動物をはじめ、手毬などもつるされているほか、約40年前の七段飾りの雛人形もディスプレイされ、艶やかな雰囲気を演出。
 ゆずり葉では「日本の伝統文化と心を伝えられたら」と話す。℡津227・3523。開館10時~17時。月・金休館。