検索キーワード
19日、津市納所町の市立安東小学校体育館で、3~6年生88名を対象に能楽体験鑑賞教室が開催された。
(公財)岡三加藤文化振興財団=津市中河原=が助成している能楽大倉流小鼓方十六世宗家・大倉源次郎さん=東京都=と、県教育委員会の共催。
児童・生徒に能楽師から専門知識を教えるだけでなく、仕舞や楽器演奏の体験を通じて、能楽の真の楽しみを知ってもらうのが目的。2002年から毎年、津市や松阪市をはじめ県内の小中高校生を対象に開いており、これまでに1万人以上が受講している。
今回は、大倉氏ら5名が講師を務め、能を大成した観阿弥は伊賀上野で生まれたという伝説を紹介したほか、謡・笛・小鼓・大鼓・太鼓による囃子を披露。子供たちは、迫力満点の演奏に魅了され、大きな拍手を送っていた。
また、児童がグループに分かれ、大倉さんらの指導のもとで各楽器の演奏体験を楽しんだ。太鼓演奏に挑戦した児童は、真剣な表情で、構えの姿勢や打ち方を教わり、実践して美しい音を響かせていた。
笛の演奏を体験した5年の石川巴菜さんは「リコーダーと違い、息を吹くのが難しい。能楽師の演奏は、普通の音楽と違って勢いがすごかったです」と話した。
2014年2月27日 AM 4:55