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2014年3月
三重県内の刑法犯認知件数自体は減っているものの、家屋への侵入犯罪は増加傾向にある。そこで一定の設備を備えた4階建て以上の共同住宅を対象にした『三重県防犯優良マンション認定制度』がいよいよ4月1日からスタートする。同様の認定制度は国も普及をめざしており、全国的に整備が進んでいる。住民の安心・安全を担保するだけでなく、地域全体の防犯意識を高める意義からも今後の普及が期待されている。
昨年中の三重県警管内の刑法犯認知件数は1万9726件と最大だった平成14年の4万7600件に比べると激減している。しかし、昨年の空き巣や忍び込みなどの住居への侵入犯罪件数は1054件と大きな割合を占め、前年比で101件も増加している。この現状に対し、国や県も犯罪抑止の観点からマンションなどの共同住宅の防犯性を高める認定制度の普及を促進。既に全国の20以上の地域で制度が運用されている。
4月1日からスタートする『三重県防犯優良マンション認定制度』は、そのような背景から生まれた。公益社団法人・三重県防犯協会連合会、一般社団法人・三重県建築士会、NPO法人・三重県防犯設備協会の三者が共同認定機関となり、一定基準を満たす4階建て以上の新築・既存物件を認定する。認定物件にはプレートを設置し、HP上などで物件の名前の周知を行う。そして、県や県警とも協力しながら犯罪抑止につなげていくという流れ。
認定基準の一例を挙げると…共有玄関にはオートロックを備えた扉と通る人間の顔を写す防犯カメラを設置する、共用廊下には柵を取り付けるなど侵入しづらい構造にする、住民が住む専用部分にも防犯性の高い扉と鍵やインターホンを設置する、といった具合。
審査は新築の場合は設計段階から、既存の場合は設備を整えてから受けるという形。無事に認定となれば入居者側に安心・安全を提供できるばかりか、物件としての資産価値も向上。更に認定物件が増えてくればマンション住民だけでなく地域全体の防犯意識の向上も期待できる。
昨年には、3階以下の物件を対象とした「防犯優良アパート認定制度」を立ち上げ、登録件数を増やすべく努力を続けている。今回の制度も運用開始に先駆け、19日にあった説明会にも、20名ほどの参加者があり、関心の高さを伺わせた。
認定手数料は新築の場合は、法定延床面積3000㎡以下に対して29万円(それを超え、1000㎡を増すごとに+5万円)。既存は同条件で21万円(同条件で+3万5000円)が必要となる。認定の有効期限は5年間で更新には12万5000円(同条件で+2万2000円)。
既存物件でも条件次第だが、非常ボタン付きのインターホン設置などで一部屋辺り15万円~20万円ほどの費用で対応できるという。
制度の規定などは三重県防犯設備協会HP=www.miebouhan.com/問い合わせは三重県防犯協会連合会☎津225・4333へ。
2014年3月27日 AM 5:00
「同じ藤堂高虎の城として津城復元を応援したい」と、20日から伊賀上野城天守閣1階に『津城復元募金箱』が設置されている。
伊賀上野城と津城は、徳川家康が最も信頼した大名・藤堂高虎公が、慶長13年(1608)愛媛県今治市から伊勢・伊賀に入府し、各地における大坂包囲網の天下普請が一段落した慶長16年に既存の城を築城の名手の技術の粋を集めて大修築した城。
約30mの高石垣で有名な伊賀上野城は五層天守建築中に暴風雨に襲われ倒壊。再建中に大坂夏の陣が終わりもはや不要として中止されたが、昭和初期、川崎克(1880~1949)が木造での復興を志し、私財や市民寄附、熊野市の林業家の支援を受け、昭和10年(1935)竣工。白壁が美しく鳳凰の飛ぶ姿に似ているとして『白鳳城』の愛称で親しまれており、来年復興80周年を迎える。
津城は2007年、古図面が県庁にあることが明らかになり、本物が復元できることから復元運動が勢いづき、市民団体からの要望を受け今年元日より津市がふるさと納税『ふるさと津かがきやき寄附』の使用目的の新項目として津城復元募金の受け皿になる『津城跡の整備』を開設。これを受け関係5団体が今月1日『津城復元の会』を設立し、『かがやき寄附』への寄附と募金箱の2本立てで募金運動を開始した。
この動きを新聞で知った伊賀上野城城代家老こと公益財団法人伊賀文化産業協会専務理事・福井健二さんが、NHK大河ドラマ誘致運動や高虎研究で旧知の津城復元の会・西田久光会長に連絡。「津城の建物が復元されたら伊賀上野城と共に藤堂の両方の城が観てもらえる」とエールを送り、天守閣内への募金箱設置が決まった。
西田会長は「募金運動は始まったばかり。建築総工費試算6億円まで道程は遠く、一定の額が積み上がるまでの基礎づくりの期間が一番苦しい。スタート間もないこの時期の伊賀上野城からの応援は非常にありがたい」と感激している。
〈高虎展1日開幕〉
なお、伊賀上野城では4月1日から12月28日までのロングランで『藤堂高虎展~出世物語~』を開催。高虎遺品展示や甲冑無料試着(土日祝のみ)がある。
4月6日にはゆるキャラ『た伊賀ーくんお披露目会』=①11時②13時半開始=も開き、津の藤堂とらまる、高虎公生誕地・甲良町のとらニャン、大垣市のおがっきーなど9体が友情出演。津の甲冑隊も馳せ参じる。
2014年3月27日 AM 4:58
津ライオンズクラブ・津西ライオンズクラブ・津中央ライオンズクラブ・久居ライオンズクラブの4団体(以下、LC)による合同街頭献血啓発運動が17日、津リージョンプラザで行われた。
三重県は都道府県別の「人口10万人あたりの献血量」と「献血者数」が最下位で、中でも10代、20代の献血率が低いこともあり、市民らに献血への理解を広めようと4団体が毎年、幹事クラブを持ち回りして行っているもので、今年は久居LCが担当した。
津リージョンプラザ前に3台の献血車が設置され、4団体のメンバーらも率先して自ら献血。さらに、メンバーの呼びかけに応え、多くの市民が献血に訪れていた。
2014年3月27日 AM 4:58