屋根が銅板葺きの新本殿と、お白石を敷く参加者

 16日、津市香良洲町の香良洲神社で、『お白石持ち祭』があった。
 これは、4月21日に行われる式年遷座(社殿を新しく造り替える20年に一度の神事)に先立ち、新本殿の敷地に「お白石」を敷き詰める行事。
 一般参加可で、通常は立ち入りできない瑞垣御門に入り、中にある本殿を真近で見られる貴重な機会とあって、家族連れなど多くの人が訪れ、朝から、境内に本殿へ向かう行列ができるほどだった。
 新本殿は、ヒノキ材を使って建設され、屋根は旧本殿が茅葺きだったのに対し、銅板葺き。鰹木や千木にも銅板と美しい金具が施されて神々しい雰囲気で、参加者は、「立派なもんやなあ」などと感嘆の声を上げて見入っていた。
 また境内では、津市商工会による神酒や、津市消防団香良洲方面団によるつき立ての餅の振る舞いもあり大勢の人で賑わった。
 同方面団では毎年2月に町内で餅つき大会を開いているが、今年は神社の要望を受けこの日に実施。松島昇団長(66)は「以前、神社で落雷による火災があったとき、私達も消火に携わり、神社との強い関係ができた。今日は子供さんらがたくさん来てくれて、盛況でありがたい」と話した。