先輩大工職人と力を合わせ頑張ってます!

 津市生まれ、津市育ちの水谷章吾さん(26)は、老舗の総合建築業、㈱モリセイ=津市寿町=の若手大工さんだ。
 家という形になる物を造っていく、そんな大工さんに憧れて6年前に、一般社団法人「大工育成塾」名古屋塾に入塾。週2回、名古屋まで通いながら、受入工務店である鈴鹿の工務店に勤務し、現場で実習を積んだ。
 同塾は、日本の伝統的木造住宅の振興のため、優秀な職人である大工技能士の育成に取り組む国家プロジェクトの一つ。
 3年間を学び終えた水谷さんには「大工志」の称号が与えられ、名実ともに大工職人になった。
 修了後も同じ受入工務店の大工として2年間、様々な現場で研鑽を積んできた。その後、1年間の御礼奉公が明けた今年の春に㈱モリセイに入社した。
 森良徳専務は、「伝統的な木造建築の担い手である大工職人は、その数の減少と高齢化が進み、技術・技能の継承が困難になりつつある。水谷君には日本の職人文化・ものづくり文化を担っていってほしい」と期待する。
 最後に水谷さんの目標を聞くと「早く自分の力で自分の家を建てること」だそうだ。同社☎津059・228・5491。