三角点付近から見下ろす景色

 5月9日10時頃、青山高原ヒルクライムに再挑戦。前回は自転車の変速機にトラブルが発生し、断腸の思いでリタイヤ。「今度こそは」という強い思いで自転車を積み込み、自宅を出発。
 まずは、いつものように15分ほどの距離にあるM君宅に立ち寄る。彼も前回のリタイヤが相当悔しかったらしく、気合がこもった面持ちに見える。
 そこから一時間ほどかけて、青山高原のふもとまで向かう。そして、前回と同じ国道165号から、すぐの県道512号に入って自転車をおろす。今日はメンテナンスも万全。ついでに体調も良好。前回、目的地の目前まで行くことができたこともあり、自信を持って国定公園方面に向って漕ぎはじめる。
 前回から3週間ほどが経過している。あの時はまだ所々に桜が咲いていたのに、今は一面鮮やかな緑。そんな景色の変化を楽しみながら、坂道を登っていく。

巨大な風力発電施

 無理はせず、丁度良い場所を見つけては3度ほど休憩。難なくといえば嘘になるが、今度は目的の国定公園方面まで登りきることができた。最初に立ち寄った山頂小屋では愛想の良い管理人さんが私たちの自転車を見て「よくここまで来たなぁ」と歓迎してくれた。 その後、近くの三角点付近からの景色を楽しむ。車で来た時に何度も見たはずの風景だが、やはり達成感がまるで違う。更に少し先の風力発電施設群まで行くと、巨大な風車を初めて間近に見るM君は思わず声を上げて喜んでいる。職業柄、ここに来る機会は多いが、初めて来た際にはМ君と同じように羽が風を切る音や、その大きさにМ君と同じように感激したものだ。
 ささやかとはいえ、目的を果たした。次回からは、いよいよ津市の〝最奥の地〟をめざしていく。
 (本紙報道部長・麻生純矢)