学生に魚料理の調理を指導するカバレロ氏(左)

  7日、津市大谷町の大川学園・三重調理専門学校で、スイスのローザンヌホテル学校調理部門教授のジェラール・ピエール・カバレロ氏を講師に迎え、フランス料理特別講習が行われた。1・2年生コースの学生約60名が参加した。 
 カバレロ氏は93年にフランス料理界で最高峰の仏国優秀料理人賞を受賞しており、フランス国旗と同じ色の襟のコックコートを着ることをフランス国家から認められた数少ないシェフの一人。  この特別講習は毎年恒例で、カバレロ氏からフランス料理の基本技術を直接指導してもらい、将来、県内をはじめ様々な場所や、幅広い分野で通用する人材を育てるのが目的。
 まず、カバレロ氏がコース料理4品の調理を実演し、学生達は熱心な表情で見ていた。その後、学生が魚(キス)料理の調理実習に取り組んだ。
 カバレロ氏は、流暢な日本語でユーモアを交えながら丁寧にアドバイスし、学生に、旬の食材を使い、簡単な料理でも丁寧に美味しく、調理台を綺麗に保ちながら作ることの大切さを伝えた。
 2年生の高田遼太さん(19)は「カバレロさんは、盛り付けなどが、全然違って綺麗で、発想や思いつきがすごいと思いました」と話した。