三重県立美術館の活動に協力し、三重県の美術文化の向上を目的とする美術愛好家グループ、「三重県立美術館友の会」=事務局・津市大谷町=が8月30日(土)13時半(開場13時)、同美術館講堂で映画鑑賞会を開く。上映作品は「父と暮らせば」。
 現代日本の代表的作家、井上ひさし氏の同名戯曲を、『TOMORROW/明日』『美しい夏キリシマ』など、戦争をテーマに市井の人々の姿を描いてきた黒木和雄監督が完全映画化したもので黒木監督の戦争レクイエム三部作の完結作。
 原爆で父や友を失い、自分だけが生き残った罪悪感に苛まれる娘を宮沢りえが熱演。わが子の幸せを思い死にきれず、愛娘の前に現れる心優しき父親を故・原田芳雄が演じる。後世に語り継がれるべき悲劇を真摯に伝える入魂の作。
 ストーリー…昭和23年の広島。福吉美津江の自宅。
 美津江(宮沢りえ)は、父・竹造(原田芳雄)と二人で暮らしている。竹造は原爆の直撃を受けて死亡したはずなのだが、幻となって美津江の前に現れたのである。美津江は明るく快活だが、心の奥では原爆投下を生き残ってしまったことへの罪悪感をもっており、勤め先である図書館で原爆の資料を集める木下という青年から好意を寄せられているものの、死者への申し訳なさから親密になれないでいる。竹造は、美津江の日々の話し相手として、彼女を楽しませ、ときに諭し、助言を与える。美津江は、木下から故郷の岩手に一緒に行こうと誘われたと竹造に告げる。竹造は、それは結婚の申込みで、ぜひ行くべきだと言うが、美津江はまたも逃げようとする。そして父と娘の最後の会話が始まる…。
 上映時間100分。鑑賞無料だが、整理券(先着130名)を当日講堂前で正午より配布する。
 問い合わせは同会事務局☎津227・2232(13時~16時半、土・日・月・祝の翌日は休業)。

 津市は津なぎさまちが来年2月17日に開港10周年を迎えることを記念して「絵画コンクール」を企画。津なぎさまちに関する絵画(施設・高速船・イベント・これからのなぎさまち、など)を10月14日(火)まで募集している。大きさは四つ切画用紙。資格は津市内に在住、在学の小学生。表彰は津市長賞、津市議会議長賞など。応募者全員に参加賞あり。詳細は都市計画部交通政策課☎津229・3180へ。

 三重県総合博物館MieMuが開館して四ヶ月が経った。一度行かねばと思いつつ、まだ行っていない。
 後回しにしていた言い訳を並べてみる。動物園や水族館のように展示物が明確ではないし、美術館のように企画の評判を聞いたこともない。子どもがいないと教育という目的もない。
 ところが、周囲の人は結構行っているようである。そして、比較的高評価。何度も子連れで遊びに行ったという人もいる。
 無料で入れる場所がかなり広くあるらしい。子ども体験展示室では、登ったり、覗いたりしながら、展示物を見ることができる。小学生あたりが対象なのか、触ったり、着たり、使ったり、文字通り体験しながら、子どもたちの目線で展示物を鑑賞できるそうだ。
 大人が博物館を楽しむとしたらと考える。それは企画の質だろう。何をどのように見せるか、学芸員の腕が試される。ちなみに今の企画は「化石が語る巨大ゾウの世界」。
 博物館では、その国や地域の文化や自然の特色が分かる。だから観光の一環として博物館に立ち寄ることがある。博物館そのものが主目的となる旅もある。私が行ってみたいのは、福井県立博物館。世界でも有数の恐竜博物館は、魅力的な観光スポットだと思う。
 さて、MieMuはどれほどのものだろう。明日、行ってみるつもり。        (舞)

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