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東京都の児童自立支援施設などで33年間勤め、今年3月に定年退職した井上幸夫さん(61)が、子供の虐待防止を訴える「オレンジリボン運動」の一環である「たすきリレー」を全国に広めるため、1年かけ日本一周する1万㎞ランを先月26日、横浜市でスタート。
先週、三重県に入り、13日から津市河芸町影重の児童養護施設「里山学院」に2泊し、勉強を見るなどして児童達と交流した。
日本では現在、年間約90人の子供が心中を含む虐待で亡くなっている。虐待防止には各関係機関が連携し役割を果たすことが重要。そこで、このリレーでは参加する各機関の職員などの協同の意識を育んでいる。2007年に神奈川県・東京都で始まり、現在までに全国10ケ所に広まった。
井上さんは07年にこのリレーに出会って中学生のとき始めたマラソンが虐待防止に役立つことに気づき、各地のリレーに参加してきた。啓発ランでは「子どもに明るい未来を」と書かれたオレンジ色のたすきをかけ、基本的には一人で、一日約40㎞を走っている。「出会った子どもから学んだ結果がこれだったのかなと思う。子ども達に感謝の気持ちを込めて走りたい」と井上さん。なおHP(http://orange-tasuki-jp.jimdo.com)とFBで啓発ランの情報を発信中。
2014年11月20日 AM 4:55