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津市を拠点に歌手活動を続けている河崎せいかさん
(73。本名・中西盛嘉さん)=伊勢市在住=がこのほど、自身の2枚目のCDとなる「~尾鷲節入り~郷愁尾鷲路」とカップリング曲「夫婦愛」を発売した。
河崎さんは若い頃から歌が好きで、高校卒業後に上京。働きながら歌手を夢見ていたが、挫折し帰郷。
その後は家業のガラス店で定年まで勤務。趣味として演歌や民謡に親しんできた。その間、43歳の時に腕をガラスで切る大怪我を負い長期入院し、障害者の認定を受けた。ともすれば暗くなりがちな心を救ってくれたのは歌だった。
長年の思いを実現させようと3年前の70歳の古希の際、自身の生きてきた証を歌にしたオリジナル曲「古希の道」をキングレコードから発売。津市を中心に活動を開始。
今回は「もう一度だけCDを出したい」という強い希望から、全国発売という形でデビューした。
「~尾鷲節入り~郷愁尾鷲路」と「夫婦愛」の作詞は共に奥村和弘さん(70。鳥羽市)。奥村さんはこのほかに鳥羽一郎氏の「厳冬富山湾」、松本まさおきさんの「俺のマグロ船」などの作詞で知られる。
「郷愁尾鷲路」は「俺のマグロ船」の作品で知られる松本昌興氏(一志町)が作曲。同氏は「美杉旅情」「湯けむりの宿」=中山大三郎氏の作詞・作曲=の持ち歌で歌手としても知られている。
歌詞は、中学を卒業後に都会に働きに出た少年が60歳~65歳の団塊の世代となり、改めて故郷の尾鷲を偲ぶという内容で、1番と2番の間に尾鷲節が挿入されている。
カップリング曲の「夫婦愛」は、美杉町出身の民謡歌手で3年前、62歳で急逝した阪本秋夫さんが10年前に歌った作品で、今回は遺族の了承を得てカバーしている。作曲はボイストレーナーの伊藤喜美代さん(久居西鷹跡町)が書いた。
河崎さんは「私は73歳で全国デビューした。高齢者の励みになるように、今後も元気に歌い続ける」と新曲に賭ける決意を語る。 定価1143円+税で津市内では津駅前の谷楽器店で取り扱い。またアマゾンでも購入できる。
尚、河崎さんは11月23日(日)に津リージョンプラザお城ホールで開かれる日本歌謡研究所三重県本部主催の「カラオケ発表会」で新曲を初披露する。
2014年11月20日 AM 4:55