津ぎょうざ小学校のメンバー(B-1グランプリin郡山にて)

津ぎょうざ小学校のメンバー(B-1グランプリin郡山にて)

 「津ぎょうざ」は、1985年頃に津市の小学校の給食として登場した直径15㎝の皮を使った揚げ餃子です。この「津ぎょうざ」を2008年から津市げんき大学が「ご当地グルメ」として、津市の地域活性化や情報発信に活用しようと、「ご当地グルメプロジェクト」をスタートさせました。
 そして本年(2014年)、「津ぎょうざ」による市民活動を、さらに活性化するため、市民ボランティアによる「津ぎょうざ小学校」を設立しました。
 今年10月18日・19日に福島県郡山市で開催された、全国のご当地グルメを使ったまちおこし団体の祭典「B─1グランプリin郡山」において、津ぎょうざ小学校の活動が認められ、何と4位入賞を果たしました!(B─1グランプリでは、提供された「お箸」で投票し、その「お箸」の重さで順位が決定されます。今年の出展団体は59団体)。
 今のように大規模になったB─1グランプリでは、東海勢では、これまで「豊川いなり寿司で豊川市をもりあげ隊」の6位が最高順位でしたが、それをはるかに上回る大快挙の好成績です!
 なぜこうした奇跡的な4位という結果を収めることが出来たのかを振り返ってみますと、全国ではすっかりお馴染みになった「津ぎょうざ小学校」の小学生パフォーマンスをはじめ、ブースも小学校に見立て、運動会の入場門、教室の扉、机、椅子、集金袋型の整理券などが来場者の目を楽しませたこと。
 津ぎょうざと一緒に手渡した卒業証書の裏に、津市民や子供たちに「津のじまん」「好きな給食」を書いてもらったこと。さらに「津ぎょうざ」の味も、メンバーである現役の給食調理員の皆さんと何度も試食を繰り返し、原点である学校給食と同じ味に徹底的にこだわった「津ぎょうざ」を提供できたこと。
 そして最も効果があったのは、地元福島県の老舗百貨店「うすい百貨店」のCMソングを「津ぎょうざ小学校郡山分校」の替歌にし、PRしたことで、これには通りすがりの人も足を止め我々のパフォーマンスに耳を傾けていただけ、ネットでも話題になるほどでした。
 そうした一つ一つの趣向を凝らした工夫とアイデアが噛み合い、我々の「地域を愛する情熱」と共に、津ぎょうざが東北、福島の皆さんの心にしっかり伝わった結果がこの奇跡を生んだのだと思います。
 よく、津ぎょうざ小学校の活動は「津ぎょうざを売る」ことが目的の活動と思われがちですが、本当は津市の知名度を向上させる活動、いうなれば「津市を売り込む」ことが目的の活動なのです。そのために、津市内だけでなく全国各地に出向き「津ぎょうざ」を提供するともに「津市の良さ・楽しさをPRする」ことで、「津市」の魅力を多くの人に伝える活動といえます。
 このプロジェクトの立ち上げ当初、たくさんのお店で津ぎょうざを提供していただくために、あえて「津ぎょうざ」の中味の具材を定義せず「直径15㎝の皮を使って油で揚げた餃子」とだけ定義しました。そうした呼びかけに多くのお店が賛同いただいた結果、「津ぎょうざ」は中華料理店だけでなく、居酒屋、喫茶店、パン屋、旅館などいろいろなお店で様々なバリエーションの津ぎょうざが生まれ、津にお越しになったお客さんにいろいろな津ぎょうざを食べ比べていただけるようになりました。
 また、「津ぎょうざ」は全国的にも珍しい「学校給食発祥のご当地グルメ」ということを知っていただき、さらに全国の皆さんが「津ぎょうざをおいしい」と評価していただけることが、津市内の給食を食べている子供たちの「自信」や「誇り」となり、それが「小学校時代の楽しい思い出」と共に、子供たちの将来の「地域愛」になってくれることと期待しています。
 自分の住む地域を好きにならなければ、自慢することは出来ません。「津ぎょうざ」をきっかけにもっと地域に関心を持ち、地域を心から楽しむ仲間がふえて欲しいですね。
 皆さんも我々と一緒に楽しく津を盛り上げませんか?いつでも津ぎょうざ小学校へのご入学お待ちしております!
(津ぎょうざ小学校・生徒会長)