松阪肉牛〝七保和牛〟の女王を決める『第10回大紀町七保肉牛共進会』が20日、同町野原のJA伊勢大宮支店野原肉牛集出荷所であった。主催=同町七保肉牛共進会。
 同共進会は旧七保村、旧大宮町から数えて今年で60年目。今年は七保和牛部会の肥育農家15名が未経産牛58頭を出品した。
 審査委員長の三宅健雄・県畜産研究所大家畜研究課主幹研究員らによる厳正な審査の結果、最高賞の優等賞一席には、西村節生さん(80)肥育の「よしこ」号640㎏が輝いた。山口さんは旧町村時代から数えて今回で3回目となる最高賞受賞。「まさか一席になれると思ってなかったので嬉しい」と笑顔で喜んでいた。表彰式で、審査委員長の三宅主幹研究員は「背の高さや身幅や深み、どれをとっても素晴らしく、健全な松阪牛の特徴を兼ね揃えている」と評価のポイントを解説した。
  今年も出品された牛を全頭購入した津市北丸之内の精肉店、朝日屋の香田佳永社長(54)は「肉量・肉質のバランスが取れたとても素晴らしい牛」と、今年の一席の牛を見ながら、出来栄えを語った。