中田代表(左)と西田会長による講話の様子(かわせみ庵にて)

中田代表(左)と西田会長による講話の様子(かわせみ庵にて

17日、「都市環境ゼミナール」=伊藤達雄会長=が「JR名松線の観光路線としての可能性を探る」と題し、5月例会を開催した。
同ゼミナールは三重大初の公開講座の受講者有志が中心となり、昭和48年に設立。より良い都市環境の創造に向けた研究に取り組み続けている。
松阪駅から伊勢奥津駅(津市美杉町奥津)に至る名松線は、平成21年に台風で被災し鉄道が運休していたが、今年3月、約6年半ぶりに全線復旧し、県内外から注目を集めている。
例会には、津市内外から22名が参加し、朝、同線の一志駅(津市一志町)に集合して、伊勢奥津駅まで列車に乗車。同線に乗ったのは初めてという人が多く、車窓の景色など、その魅力を体感していた。
その後、伊勢奥津駅近くで津市商工会美杉支部女性部の有志が運営するミニ道の駅「かわせみ庵」=中田かほる代表=で、中田さんと、津観光ガイドネットの西田久光会長による講話が行われた。
まず中田さんが、「かわせみ庵」の活動を紹介。また、自身が会長を務める市民活動団体「名松線を元気にする会」について「当会は同線の全線復旧までの6年半、様々なイベントを開いてきました。
例えば奥津宿の陣でコスプレウォークという田舎では風変わりな企画をしたところ大変好評で、こういう風なことで地域を知ってもらうことが大事だと感じました。今後も色々なことを考えてやっていきたいと思っています」と話した。
続いて、西田会長が「奇跡の名松線~観光路線化の問題点」と題して、「名松線は過去にも台風で被災し廃止が危ぶまれたことがあり、そのとき地元は『乗って残そう名松線』という運動をやってきました。しかし現在、過疎化で沿線の人口が減っている中、地元住民が乗ることで名松線を活性化するのはなかなか難しい。そこで、観光路線への大転換を図っています。
同線は約50㎞弱ですが、車窓の景色が、平野部から山間地域へと変化したり、雲出川を所々縫って通るという面白さがあります。また沿線の美杉にある、三多気の桜や北畠氏館跡庭園は一級品の名所。そういうものをもっとアピールしていきたい」と話した。
一方、同線の観光路線化には様々な壁があるとし、その内容を詳しく説明。
講話終了後、参加者達は昼食をとりながら、同線について活発に意見を交わしていた。