2016年7月

完成した料理の前で…生徒と佐々木さん(前列左から2人目)

完成した料理の前で…生徒と佐々木さん(前列左から2人目)

shinwa 7月21日、津市寿町の本徳寺で、津和料理教室の主宰で僧侶・佐々木恵秀さんが、料理教室を開いた。この教室は、毎月第3木曜日に開講。小人数制で7名が参加。「心と体にやさしい」がスローガンの同教室では、添加物や化学調味料を一切使わず、地元産の野菜を中心とした料理を指導している。
参加者は夏らしく多彩な薬味で味の変化が楽しめるそうめん、夏野菜のエスニック炒め、紅ショウガのおにぎりの三品に挑戦。佐々木さんの指導を受けながら和気あいあいとした雰囲気の中で料理を楽しんだ。
その後、参加者たちは出来上がった料理を味わいながら、家庭料理を更に美味しくするコツや新しい食材の活用法などを話し合ったり、佐々木さんから僧侶としての修行の話を聞いた。
参加者も募集中。受講料は2000円。次回は10月21日に開催。
問い合わせは☎059・224・4647(夕方以降)。

これから何回かに分けて、ご家庭での教育改革への具体的な対応について書きます。
教育改革への対応、といった狭い見方で考えるのではなく、もっと核心的なことを言えば、これからの日本を担う子どもたちにとってふさわしい教育を実現する具体的方法についてです。前回で、教育改革は国民全体の課題だと書きました。ですから、ご家族にお子様のいるご家族だけでなく、既に子育ての時期を終えた方や、お子様とは無縁な方々にも、日本の人口構成上は、決して無関係な話ではありません。
私は教員であるときから、子どもたちの通うさまざまな学習塾に興味があり、また友人や知人に塾の講師もいましたから、そのようなところではどのように学習が進められているのかについて積極的に情報を集めていました。そして、それぞれの塾で「教えられたこと」を授業で活かして学級全体で共有したり、塾が出す「宿題」を教材として扱ったり、個人指導をしたりもしていました。すべては、目前の子どもたちのためです。
「君の行っている塾には、理科室がありますか。理科の実験をしますか」などと尋ねてみることもありました。理科の教科の特質は、科学的な見方や考え方ができることであり、「結果」や「答え」を「覚える」ことが学力ではありません。私は授業の工夫をして、写真や絵や文章で「理解した」と思っている子どもに、本物を見せて実験や観察の醍醐味を味あわせる努力をしました。「そういうことだったのか」「実際に見てみるとすごいな」「思っているよりも簡単には結果がでないな」などと子どもたちが、科学に対して何等かの実感を持って知識や技能と結びつければ、一応の成果と私は考えました。
漢字はよく知っていても、その漢字の成り立ちや本来の意味を知らない子どもも少なくありません。算数や数学に関しては、計算力を中心に力を発揮することはできても、その式の意味を問うと、説明できない子どももいます。私が学校で授業をしているときは、そのような子どもたちの「知っていること」をいかにきちんとした学力にするか、という事にかなり気を配りました。もちろん、白紙の状態で、学校の授業で、初めてその題材に取り組む「普通の」子どもたちを、いつも授業の中心になるように心がけもしました。
さて、宿題についてなのですが、私は基本的に、授業で学んだことを定着させるために、補完的に出すものと考えています。しかも、「宿題」は本来の勉強ではない、とも考えています。そういう私には、大変反省させられる失敗をした経験があります。
それは、入院することになってしまった私が、その期間に、家庭での学習に甘えて、宿題を多く出してしまったことによります。退院したあと、子どもたちだけでなく、それぞれの保護者の方々に、大変なご負担をおかけしてしまったことを知り、大変、後悔しました。説明不足と基礎的な学力の定着のできていないまま宿題を出したので、それぞれの家庭で、混乱を引き起こしてしまったのです。それでも、できる子どもはよいのですが、ほんの数名です。また、すぐにできない子どもと、それに付き合うことのできない家庭環境の子どもも、責任は私にあるのですが、これもほんの数名です。
大変なご迷惑をおかけしてしまったのは、子どもにもやる気があり、その家族にも一定の教育力とそのための時間を作ることができる状況にある多くの家庭でした。ものすごい労力を私は強いてしまっていたのです。早い話が、「先生」の仕事を、家庭に押し付けて、それで教育目標を達成しようとしていたのです。言語道断です。
このような情けない経験をした私に言えることは、学校や塾の宿題が多いことが常習化しているときは、そのような「先生」は、その教育力を疑ってみた方がよいと私は思います。しかも、やり方をきちんと教えることができないで、ただプリント類を配って、家庭学習に押し付けてくるような「先生」は、早めに見切った方がよいと思います。そのまま我慢して受け入れていると、子どもも家庭も、ダメになってしまいます。もうそのような時代ではなくなりました。けれども、今もなお、実情は、きちんと教えもしないで、学年を超えた問題も多量に押し付けているだけの学習塾が、少なくありません。
従来型の学習からの脱却法は家族や地域の方が、子ども達が学んでいる学校や塾は、きちんとした教育力があるかないかを監視する事です。無謀な量の「宿題」など、不当な要求を家庭学習に押し付ける様子がある場合は、「先生」の指導力を問うべきでしょう。
時代錯誤的な「先生」が押し付ける形式的な「宿題」や「課題」は、もともとほとんど「こなす」ことに何の価値もないものです。それが明らかになるのが教育改革です。  (伊東教育研究所)

昨年のハロウィンに、仮装して集まった「mamie clony」のメンバーと、子供達

昨年のハロウィンに、仮装して集まった「mamie clony」のメンバーと、子供達

『mamie clony』=斉藤百世代表(30)=は、津市をはじめ県内各地に住む20名の母親でつくるママサークル。
地域活性化のためのアンテナショップ「つながるーむFAMIE」=同市桜橋のイオン津店1階=を運営している。

同サークルは2年前の夏、津市出身の斉藤さんが、周囲の元気なママ達と10人でスタートした。
きっかけは、当時、斉藤さんが別のママサークルで活動中に、現在「地域盛り上げ隊」の仲間である「FAMIE」の代表・若林祐基さんと知り合い、イベントで共に活動するようになったこと。
その後、FAMIEが以前から所有していた同店をリニューアルし、斉藤さん達が同サークルを発足して運営に携わることになった。
そして現在、同サークルは、三重を盛り上げることや、「子育てが一段落したら仕事復帰したい」というメンバーのサポートも目的に活動している。
「イベントでただワイワイしているだけではなくて、今まで培った人脈やパワー、知恵を生かして子供や社会のためにも役立ちたいです。また、仕事に復帰したいというママが、復帰するまでのブランクを埋めたい」と斉藤さん。
同ショップはキッズスペースを備え、三重の企業・クリエイターの商品や作品、同サークルのメンバーのハンドメイド雑貨を扱っているほか、子供服のリユースコーナーもある。
メンバー達は子育てなどで忙しい中、協力し合って年中無休の同店を運営している。企業やクリエイター達と交流したり、自作の雑貨をお客さんに直接買ってもらえることが、メンバーにとって良い刺激や、やりがいになっているそう。
斉藤さんは、「これからも活動を無理することなく続けていきたい。そして、私より下の世代にも、こういうことをしたいという人がもっと出てきてほしいです」と話している。

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