梦窓庵の色づいたモミジと、鉄橋を走る名松線の列車(先月撮影)

梦窓庵の色づいたモミジと、鉄橋を走る名松線の列車(先月撮影)

久世さん夫婦(梦窓庵の大きな窓の前で)

久世さん夫婦(梦窓庵の大きな窓の前で)

津市白山町真見、JR名松線の鉄橋や家城駅近くの小さな山にある日本家庭料理「梦窓庵」=代表者・久世悟司さん(77)=では、約1500坪の敷地でモミジやヤマザクラ、ツツジなど四季折々の植物を管理。今年3月、約6年半ぶりに全線復旧した同線沿線の見所の一つとなっている。
そのうち、先月紅葉のピークだったモミジは、約400本。悟司さんが、こだわりの店づくりの一環で15年ほど前に植えたもので、「(モミジが育ったため)ここ1・2年で紅葉の風景の完成度が高まってきた」と悟司さん。
今秋は、同線の列車と、紅葉を一緒に撮影できるスポットとして写真愛好家にも人気を博した。また同店の大きな窓からは、豊かな自然の中を、同線の列車が走る風景を観ることができる。
店を手伝っている妻の省子さん(74)は「名松線に乗りコトコトと来てもらい、当店でゆっくりと過ごしてもらうような、リズム感は失いたくない。そのように時間の動きをスローにしてくれるのが名松線かなあと思います」と話している。

秋の夜長を読書で過ごす。日本の小説を読むことが多いが、時々は海外ミステリーにも手を出す。翻訳ものは、コナン・ドイルやアガサ・クリスティに始まり、現代作家まで英米のミステリーを読んできた。
ところが近頃はいろんな言語の翻訳がされ、北欧のミステリーなどもブームとなっている。一度だけ旅したことのあるスウェーデンやノルウェーの風土を思い出しながら小説を読むのも楽しい。
北欧ミステリーの特徴は、まず背景が暗いこと。霧、雨、雪、長い夜。その陰鬱な気候の下で、事件が起こる。事件の物語と並行して家族の物語も展開する。児童虐待、ドメスティックバイオレンス、政治腐敗、性差別など、現代社会の抱える問題が続々出てきて、その中で人間の弱さ、愚かさ、哀しさ、可愛らしさが、丁寧に描かれる。北欧ミステリーは社会批判を含んだ文学であると言える。
実際の地名が使われることが多く、地図で確認してみるのも面白い。今、読んでいるのはカミラ・レックバリの小説で、フィエルバッカという町の地図を何度も見ることになった。ただ、人の名前も地名も日本人にはなじみのない発音が多くて、それを覚えるのが一苦労である。
小説の主人公たちは、個人的な悩みを抱え、もがきながらも社会の悪に立ち向かう。その姿勢には、どこの国の読者も共感できるだろう。(舞)

岡本会頭(右)から表彰状を受け取る代表者

岡本会頭(右)から表彰状を受け取る代表者

樋口さんによる記念講演

樋口さんによる記念講演

11月24日、津都ホテル5階伊勢の間で、津商工会議所=岡本直之会頭=の平成28年度優良従業員表彰式が開かれた。
同商議所会員企業に勤務する人で、同一事業所に、10年以上、20年以上、30年以上勤務した人に与えられる永年勤続表彰と、会員事業所の発展に功績がある人に年齢・勤続年数に係わらず贈られる功労従業員を表彰しているもの。今年の表彰者は永年勤続表彰の30年以上が21名、20年以上が36名、勤続10年以上が22名。功労従業員表彰が2名の計81名だった。
岡本会頭は「長きにわたり、それぞれの事業所に勤続頂き、発展に寄与された功績は顕著で他の模範でもある。今後も長年の功労と功績に誇りをもって自己研鑽され、事業所の発展と自らの成長のために頑張って頂きたい」と挨拶。続いて表彰者一人ひとりの氏名が読み上げられ、それぞれの代表者に岡本会頭より表彰状が手渡された。
その後、志摩観光ホテル総料理長の樋口宏江さんによる記念講演「G7伊勢志摩サミットと三重の素晴らしい食材」を開催。樋口さんは各国首脳陣や、その周辺の人々の食事を一手に担当した際の苦労話や、松阪牛・アワビ・伊勢海老など三重県の素晴らしい食材で喜んでもらったエピソードなどを紹介した。

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