津市美里町に拠点を置く「NPO法人サルシカ」=奥田裕久隊長=の飲食店2号店・3号店が来月終わり頃、津市大門商店街に正式オープンする。2号店は“まちの秘密基地”がコンセプトで、同商店街商業協同組合=近澤正浩理事長=の委託を受け運営。また3号店運営は同法人の単独事業で、両店において1号店「おばんざいバルすみす」で培ったノウハウも生かし店づくりを行い、衰退する同商店街の活性化を目指す。

 

奥田隊長(後列右)と、(前列左から)小野さん、 水野さん、市岡さんら(改装中の3号店の前で)

奥田隊長(後列右)と、(前列左から)小野さん、
水野さん、市岡さんら(改装中の3号店の前で)

1号店の「おばんざいバルすみす」

1号店の「おばんざいバルすみす」

津観音の南東にあり昭和の雰囲気が残る大門商店街はかつて賑わったが、現在は全70店舗中、入居しているのは18店のみ。
一方、「NPO法人サルシカ」は隊員617人。自然豊かな美里町の集落「平木」のトレーラーハウスなどを備えた「秘密基地」を拠点に、コミュニティカフェを開いたり、休耕田を生かした農業などで地域活性化に貢献してきた。
今春には、農業など既存の事業やそれらの事業で培った人脈も生かし、大門に飲食店1号店「おばんざいバルすみす」を開店。美里や県産の食材を使うほか、地元の店の人気メニューも提供し互いのブランド力向上を図っている。
また来店客に満足してもらうと共にNPO法人として安定収益に繋げるため、客の動向の確認・情報発信など、他の一般の飲食店と同様の経営努力をひたむきに続けてきた。女将の市岡寿実さんのキャラクターも人気を呼び経営は順調で、集客・売上目標の達成率は150%だという。
そして今回、美里の野菜を使う場を増やすことや大門商店街の活性化を目的に、空き店舗を改装し2号店を1月終わり頃、3号店を同時期に正式オープンする予定。両店は隣接し、床面積は各5坪で、飲食店運営に初挑戦する隊員が切り盛りする。
2号店は市の商店街共同施設等活用事業の補助を受け工事中で、“まちの秘密基地”がコンセプトのキャンプをイメージしたバー。 マスターは、アウトドアやお酒も好きという「みずのっち」こと水野利彦さん(41)で「敷居は低く門戸は広くして色々な人に来てもらい、出かける時の集合場所で、最後にも来てもらえる場所になれたらありがたいです」と話している。 また3号店は、バスガイドの経験があり、子供の頃から歌が好きだという「まりりん」こと小野真里さん(45)がママを務める歌声サロン。小野さんは、「懐かしい昭和の歌や料理で、お子さん連れの若いお母さんからお年寄りまで幅広い世代の人に楽しんでもらいたいです」と話した。
同法人では1号~3号店の連携企画も検討中で、商店街への集客と、新規出店者増加も目指しており、今後の展開に期待が集まる。

 

丸めた餅を木の枝に思い思いにつける参加者

丸めた餅を木の枝に思い思いにつける参加者

津市美杉町奥津、名松線・伊勢奥津駅併設の八幡地域住民センターで10日、地域伝統の正月飾り「もち花飾り」を作る教室が開かれた。
同線や、地域の活性化に取り組む商工会女性会員有志が近くで運営するミニ道の駅「かわせみ庵」が、家庭の正月を美しく彩る伝統文化を多くの市民に知ってもらおうと、毎年催しているもの。今年で8回目で、幅広い世代の男女から人気を博している。
今回は、自宅などでつくるため材料を持ち帰った人も合わせ、70名が参加。主催者が事前に呼びかけたように、名松線に乗って来場した人もいた。
参加者たちは、丸めた餅を木の枝に花が咲いたようにつけて、趣きのある作品を制作。また毎月第2土曜に同センター前で催される奥津宿・街道市が同時開催され、賑わっていた。
かわせみ庵の中田かほる代表は「名松線が(今年3月26日に約6年半ぶりに)全線復旧してから地域が活気づいてきた気がします。このイベントも、リピーターの方もいますし今後も続けていきたいです」と話した。

グランプリに輝いた伊藤さん(右)と内田氏(中央)

グランプリに輝いた伊藤さん(右)と内田氏(中央)

日本酒と日本文化・伝統の魅力を世界に発信する魅力的な女性を決める地区大会「ミス日本酒・三重大会」の最終選考会と記念パーティーが4日、ホテルグリーンパーク津で開かれた。主催=サイバー・ネット・コミュニケーションズ㈱(四日市市)、衣装協力=㈱きもの館ききょうや。
三重大学学長顧問の内田淳正氏、津商議所副会頭の田村欣也氏、県酒造組合の重藤久紘氏ら8名による厳正な審査の結果、出場者7名の中から見事、グランプリに輝いたのは伊藤里華さん(26歳・四日市市)。
伊藤さんは、「今日のこの瞬間は私にとってゴールでなく始まりです。こ光栄で重大なお役目を頂きましたからには、まずは3か月後の全国大会(京都)、そしてその後も皆さんに私を選んで良かったと思って頂けるような積極的な活動を行っていくことをここで皆さんにお約束します。初代という、非常に重要な年だからこそ、本日ご臨席の皆様始め多くの方々の声を聴き、三重のお酒やミス日本酒三重の活動を広げていけるように邁進します」と受賞の喜びと抱負を語った。
尚、当日は、三重県酒造組合(34蔵)の各蔵元から34本の日本酒を提供を受け、会場で振る舞われた。

[ 1 / 4 ページ ]1234