花嫁衣装の振袖 明治

花嫁衣装の振袖 明治

名古屋市博物館(名古屋市瑞穂区)で、2月11日(土)から企画展「採録 名古屋の衣生活~伝えたい記憶 残したい心~」が開かれる。会期は3月26日まで。
現在、我々が着る衣類は日本各地の店で同じものが売られ、地域的特徴がなくなってきている。同展覧会では、昔のくらしの中の衣に注目し、地域に残る着物や道具に込められた記憶・歴史を、その時代を暮らしてきた人々の心にも触れながら探る。
展示資料の多くは、名古屋の住民から寄贈されたもので、地域住民のインタビューや、今ではあまり行なわなくなった機織りなどの技も紹介。名古屋という地域で集めたモノや人々の話を通して、名古屋の衣生活の移り変わりを見ることができる。
▼第1章=身にまとう①―晴着と普段着
どのようなものを着ていたか、その時と場面に注目し、冠婚葬祭などの特別な日(ハレの日)と普段の生活の衣服を紹介。
特別な日に身にまとう〝晴着〟は自分自身が社会の中でどのような立場であるかを認識し、それを社会に認めてもらう意味もあった。人生の節目となる誕生・成人・結婚・葬送という4つに注目し、そのときに着る衣服や、3つの段階で衣服を着分けていた普段着も展示。
▼第2章=身にまとう②町と村の衣服
どのようなものを着ていたか、地域に注目して紹介。町では百貨店が提案した衣装の流行や、寺の縁日の定点観測について、村では農業と漁業という生業に合わせて作られた仕事着について紹介。
▼第3章=着物をつくる機織りと裁縫
着物は、昔は自分たちで織り、布を切って仕立て作られていた。その作業はいくつもの段階を経る時間のかかるものだったが、自分の都合の良いように作ることができ、そこには工夫や知恵が盛り込まれている。このコーナーでは、機織りや裁縫を通して、今では見られなくなった技を紹介。
観覧料=一般300円(常設展「尾張の歴史」との共通料金は400円)、高大生200円(同300円)。中学生以下無料。休館日=毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・第4火曜日。
問い合わせは同博物館☎052・853・2655。
本紙読者5組10名に同展覧会の招待チケットをプレゼント。応募は葉書に〒・住所・氏名・年齢・職業・性別を明記して、〒514─0028、津市東丸之内26─12、三重ふるさと新聞「名古屋の衣」係までご応募下さい。締切りは2月2日必着。
尚、当選はチケットの発送をもって発表に代えさせて頂きます。